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これぞ、こみゅにけーしょん能力!

 更にダンジョンの奥深くに私は入っていった。

 すでにいくつか戦闘を終えている。

 途中、冒険者ともすれ違って怪訝な顔をされたが、適当に挨拶して私は誤魔化した。


 これぞ、こみゅにけーしょん能力!

 そこで先ほどから顔色の悪いリフェが、


「そ、そろそろ戻りませんか?」

「何を言っているの? リフェの魔法、まだ二つしか試していないじゃない」

「あんな強力な魔法初めて見ました。自分が使えるなんて思いもしませんでしたぁ」


 涙目で訴えてくる彼女に私は、


「あれは凄かったわね、鼠のような魔物“クロリネズミ”が五匹出てきたら、ダンジョンの半分くらい氷漬けだものね」

「わ、私、いままで魔法は失敗ばかりであんな魔法成功したことがなかったのに……」

「うーん、ちょっと魔法の発動させる感覚がずれていたのかも。希にそういう人がいるって本で読んだことがあるわ。この腕輪をつければその感覚も修正されるでしょう」

「しなくていいですから戻りましょう! 私は、ギルドカードも持っていないんですから」

「? 何でギルドカードが必要なの?」


 私はよく分からずに聞くと、リフェが目を大きく開き、


「ギルドカードは身分証であると同時に、ダンジョン内で迷った時の探索にも使われる物なんですよ!」

「あー、なるほど」

「それにダンジョンに入るには、ギルドカードを持っている人が一緒じゃないとだめなのです」

「そうなんだ、知らなかったわ。じゃあ後で、リフェにカードを作ってもらいましょう。私は裏で糸を引きたいし、私の身分などがばれると面倒だから」


 こうして、リフェにギルドカードを持たせて私は裏で暗躍すべきかと決める。

 何しろ“聖女”だとは気づかれたくないのだから。

 でも書き込む事項と測定の様子を見れば、登録してもいいかもしれない。


 そう考えた所で……ダンジョン内で、ただの壁に偽装された場所を見つけたのだった。

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