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ダンジョン

 やってきたそのダンジョンの看板には“ストラノのダンジョン”と書かれている。

 先ほどのリフェの話では、初心者向けのダンジョンであるらしい。

 中には明かり……ではなく。


「魔力のあるダンジョンは、中の壁が光ったりするから明るいと本では読んだことがあったけれど、本当に明るいわね」


 ダンジョンに近づき中の様子を覗き込むと、そこで冒険者らしき男女が出てきたので私はさっと道を開けた。

 入り口は小さめだが仲は天井も含めて広い。


 ダンジョン。

 この世界にある魔法の力が満ちた場所に現れる、簡単に言えばアリの巣である。

 但し中にいるのは蟻ではなく、様々な魔力から生じると言われている魔物である。

 

 また、女王蟻とも呼ぶべきダンジョンの主は、いたりいなかったりする。

 それはダンジョンの主と呼ぶべき強力な魔物は、魔力がダンジョン内にある程度たまった時に現れるからだ。

 そして倒されてしまえば、またある程度力が溜まらないと現れないのである。


 更に付け加えるならダンジョンの主は良い素材を大量に落とすので狙われやすく、現れてもすぐ倒されてしまう事が多い。

 弱い冒険者が怪我をする危険がその分少なくなる事から、ダンジョンの主はすぐに倒すことも推奨されている。

 それらを思い出しながら私は、


「なんだか乙女ゲームというより、RPGって感じがするわね」

「そ、そんな事よりどうするつもりなんですか!?」


 そこで涙目なリフェに私は問いかけられたので、答えた。


「もちろんダンジョンにもぐるのよ」


 リフェが青い顔をして凍り付きかけたので、私は彼女の手を引きダンジョン内に入っていったのだった。

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