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誰にもバレずに人類の頂点になりました  作者: 足森悠里
第一章
6/15

これはリンチですか?

俺こと文月七河は、他人に喧嘩を売らないし、恨みを買うこともしない。その方が誰にとっても一番の策だから………

のはずなんだけどなぁ…………


俺、今クラスメイトに絡まれています。


俺が何かした訳ではない。かといって、奴らが今まで俺にちょっかいをかけていた訳でもない

このような展開になったのは、3時間前に至る………


3時間前


俺たちは、魔王を倒すための訓練を受けていた


カルム曰く、俺たちが魔王討伐に向かうのは3週間後らしい。俺たちはスペックこそ高いものの、戦闘の知識は全くない。

という訳で、2ヶ月前から朝に戦闘の訓練、午後に魔法の訓練、夜に職を上達させる訓練を続けている


職というのは4段階あるらしく、

C→B→A→Sの順だそうだ。ステータスプレートを神父に見せた時ランクが現れた。

ちなみに、全員Bクラスからのスタートだった


職を上げる方法は、魔物を倒して経験値を貰うやり方と、スキルを使いまくる方法の2種類になる

だから、夜になると魔物の討伐隊とスキルを使いまくる隊の2種類で行動することになる。


スペックが皆より低い俺は、スキルを使いまくる方法で職を上げている。

俺の設計士は、まずまずだった。


【座標】

これは凄かった。周りの物の情報がよく分かる。けれど、使い道はなかった


【設計】

これも凄かった。初めて使った時、建物の構造が丸見えで驚いた。使い道はなかった


【解体(中)】

これはいけると思った。しかし、スキル全開で廃屋を解体しようと思ったら、隣にあった鶏小屋が解体された。(中)だからという理由もあるかもしれないが、あんまり期待してない


という訳で、Aランクになったらもっと強くなるかもしれないという僅かな期待を胸に、毎日頑張っていた


が、今日は違った


いつものように周りの物を解体していたら、いきなりクラスメイトの卯月和三(うつき かずみ)が部屋の中に入ってきたのだ


ここで卯月和三について説明を。

不良。

以上だ!


卯月は俺を見つけると、俺の腕を引っ張り王宮の裏に連れていった。そして、そこには卯月の取り巻きが待っていて、俺は卯月に放り出された


で、冒頭に至る………


って、ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!これってリンチってやつですよねえ!!俺が一体何をしたって言うんですか!!俺の何が分かったと言うんですか!!


………………………………………なんてな!!


今まで影が薄いせいで、よく人にぶつかってしまった俺だからこそできる必殺技があるんですよ!



……………………それは………





「すいませんでしたぁぁぁぁ!!!」


頭を床に擦り付けて、脛の全体を床に付けて、相手に頭を差し出す


そう、つまり…………




…………DOGEZAである


今までこの技を食らって突っかかってきた奴は、いない!!


さあ、どうだ!!



「はあ?」

「こいつ、殴ってほしいんだとよWWW」

「おい、どうします卯月さん?」



……………………………あっるぇ~~~~~??

おっかしいかなぁぁ~~~~~??


マズイ、ほんっとうにマズイ!!

そうこうしている間に卯月が来た


「七河、お前うざいんだよ」


はいキターーー!ですよね。ワカリマス。


「いっつも二見の隣にいやがって、マジでうざいんだよ」


違うんだな~~。残念!俺が隣にいるのではない!!あいつが隣にいるんだよ~~、ザマアWWW


とは言えない。言える訳がない。それを言ったら俺はたんぱく質の塊になってしまうだろう


「お前、ぶっ潰してやるよ。おい、お前ら」


取り巻きズが俺の周りに取り巻く


「はぁ、しょうがないな」


そう言って、俺は



..................

壁に設置していたビデオカメラを外した


「な、なんでそんなもんがあるんだよ」


もちろん、この世界にビデオカメラは存在しない。


だから、俺が作った


作ったと言っても、俺が最初から作った訳ではない


転生してきた時に持ってきた、携帯電話の中のカメラを利用させてもらった


携帯電話を解体したら、これから困るかもしれないので、【設計】を使ってカメラの構造を理解した。

そして王国の人に頼んで、ネジや金属板に非常に似た物を作ってもらい、組み立てた


「さっきのこと、二見に見せていいかな?これを見せたらなんて言うんだろうなぁ!彼女は」


「…………ちっ。行くぞ」


そうして、卯月達は去っていった


今俺がしたことは、決して良いことではない。だが、この世界では人の命が軽い。


だから俺は、生き残る為、大切な人達の為だったらどんなことでもするつもりだ。どんなことでも………


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