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誰にもバレずに人類の頂点になりました  作者: 足森悠里
第一章
4/15

新しい朝が来る

俺たちが協力を受理したと分かった瞬間、カルムは俺たちを扉の中に入れてくれた。やはり扉の中は凄く、とてもゴージャスだった。


カルムは王宮の中を案内した。

一番凄い造りの大広間、生徒全員が入ってもまだ入れる食堂、数え切れないほどの本が置いてある書庫、一人一部屋ある寝室、校庭の何倍もの広さを持つ訓練所エトセトラエトセトラ……………なんと言うか、凄いの一言でしか表せなかった


そして俺たちは食堂で夕食を食べた。浪十先輩の件で食べられなかった人がいたが、夕食はそれなりに美味しかった


その後は自由行動となり、俺は自分の寝室に入り今日の事を考えていた



いきなり神に異世界に行くように言われて、半強制的に魔王討伐を受理して、本当にいろいろ有りすぎた一日になってしまった


俺は平穏に生きたかったんだけどなぁ、どこで間違えたんだろうか

日本に帰ったらあの神を訴えてやる。日本国憲法ってご存じですか?人権を尊重しやがれ


神に対しての怒りがふつふつと沸き起こってきた


すると、いきなりドアがノックされた


「は、入ってもいいかな?」


なんだ二見か


「別に構わないぞ。入れよ」


俺に言われて二見が入ってくる。やはり、今日の事があったせいで少しやつれているように見える


「どうしたんだ?こんな時間に」

「あ、あのね。少し眠れなくて。少しお話したいな~って思ったの。め、迷惑だったかな?」


なんだそんな事か


「別に。迷惑じゃねぇよ」

「そっか。ありがとう」


そう言って二見は、俺の隣に腰掛けた

………………………………………………………………………………………………………き、気まずい。

子供の頃はよく泊まりに行っていたが、中学生になってからだんだん時間が無くなってきて、泊まる機会が無くなっていた

………せ、せっかくなんだから何か話さないと


「「あのさ」」


ああああ被ったあああああ!!被っちゃったよぉ!!すっげえ気まずいんですけどぉぉぉぉ!!!!ほら二見だって真っ赤になって俯いてんじゃねぇか!!


「お前から話せよ」

「う、うん」


少し深呼吸してから二見は口を開いた


「七河は、今日の事どう思った?」

「……たくさん有りすぎて能内収集が追い付かねえよ」

「わ、私もそう思った」


そして会話が途切れる



「わ、私ね、とても怖いんだ。いきなり異世界に連れてこられて、浪十先輩があんな事になって、もう何が何だかわからなくて。明日の朝を安心して迎える事が出来るのかなって」


二見は一気にそう言った後、顔を俯かせてしくしくと泣いてしまった


………確かにあいつの言う事はよく分かる。この世界に来て、世界のルールはとても変わってしまった。俺も怖い。怖いのは俺も一緒なんだよ。ちくしょう。


だから俺は、



………二見を強く抱きしめた


「……七河?」

「……俺も怖い。元の世界に帰れるかも分かんないし、帰れる時に生きていられるかも分からん。だが、俺がお前を守ってやる。元の世界に帰れるまでお前を守り続ける。だから安心しろ」


二見は俺が守る。家族なんだから


二見は、俺の腕の中でしばらく泣いた後、俺の顔をじっと見てこう言った



「ありがとう」


「……………ああ」


「じ、じゃあおやすみ」

「ああ、おやすみ」


そして、二見はにっこりと笑い、自分の部屋に帰っていった


…………………………

ふぎゃあああああ!!すっげえ恥ずかしーーー!!!ものすっごい事喋っちゃったよ!!!


『俺がお前を守ってやる』

脳内にそのワンフレーズが繰り返されrああああああああああ

ああ、生まれ変われるならもうミジンコになりたい。てか、もういっそのことミジンコにしちゃってぇぇぇ


……………俺は恥ずかしさにより一睡も出来なかった

_______________________________________________

【二見side】


私は自分の部屋に戻った瞬間、ベッドにうつ伏せになった

…………………………………

ああ、とっても恥ずかしいよぉぉぉぉぉ。もう七河に顔向け出来ない………


『俺がお前を守ってやる』


あの言葉とっても嬉しかったな。ずっと守り続けるだなんて。これからもずっと、ずっと私の側で……………


って何考えてんの私!!そんなんじゃないってばあ!!!そうだ、違う事を考えよう!


今日のご飯あんまり食べられなかったなぁ。あんなにいい匂いがしたのにもったいない………そういえば、七河に抱きしめられた時少しいい匂いがしたなぁ。体も引き締まっていて、前と全然違っていtああああああああああ!!!!違う違う違う違う!!!!!


…………私は恥ずかしさにより一睡も出来なかった

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