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心の時計
貴方に出会い
私の凍った心は溶けて
止まったままだった秒針が進み出す好きになってはいけないと
言い聞かせ 貴方の代わりを探した
貴方の代わりなんて
最初から存在しないのに
自分の心に嘘をついた
その嘘は ボロボロの刃となり
私の心を抉った
貴方に届ける術も持たない私
異なる空気の中で生きる貴方と
私の世界が交わることはないと知りながらも
想いだけは膨らんで
涙になって溢れでた
出会わなければと幾度の夜も枕を濡らし
それでも断ち切ることのできない執着は荊となり
私を締め付ける
届かないけれど
私はここにいるんだよ
貴方を想って生きているんだよ
それを知ってもらうことさえ
贅沢だと理解している
でも
それでも願わずにはいられない
隣に並ぶことは許されなくとも
貴方を
貴方の幸せを祈り続けよう