【 戯言 Bomber 】
何時からか響かなくなった。
ねぇ。
放っておいたら
どこでつまずくだろうか。
何時だって。
片隅にあったはずの何かは
化かされたように消えていた。
頭の中を廻っても
何かはアタシの背後で揺れていて
影が残っていたとしてもわからないんだ。
あぁ。
デタラメに打たれた夜は。
内側でも外側でも
ベタベタと何かがすがり付いて
けだるく沈んでいく。
頭の裏でチリチリと。
音を立ててサヨナラしたはずなのに。
それは焦げ臭く笑っているのよ。
スマイル。スマイル。
なんて。
そんなに笑顔を向けられても
ひねくれたアタシは少しも笑えないよ。
そう。
アレも。コレも。
端から端まで食わず嫌いをしていたら
何時からか聴こえなくなってしまったの。
ただ。
引いて欲しいだけなのに。
みんな押してばかりだから
奥へ奥へとめり込んで
余計に開かなくなっていく。
どんなに
響かなくたって。聴こえなくたって。
それが届かなくても。
そう思わせる一瞬さえも吹き飛ばしてくれる。
物好きな爆弾魔がいたらいいのに。
なんて。
夢見におちる前に
薄い戯言を積み上げてみる。