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NoraGirl  作者: anzy_n
95/106

【 廃墟的シンドローム】





ボロボロと。


ヒビ割れていく。


強欲なメッキが剥がれ掛けて


安っぽくなってしまった存在。



時が経てば経つほど。


現れていくその中身も安っぽいモノだった。


吐き気や寒気がするほどに。


裏切られた期待は大きい。



溶かされず。


壊されず。


ただサビていく。



嫌われたかもしれないのに


言うまいと決めていた言葉を告げて


安堵している自分に気付かされた逆転の夜。



悩まされ続けたあの不安は何だったのだろうか。


そう問い掛けてみても


誰も居ない廃墟ビルのように心の内側は静寂で。


後に残された足音だけが大袈裟に踊っている。


そんな今更感。



嘆いて。


汚して。


飾っても。


誰もいないのなら


こんな一瞬もアタシだけのモノ。



そう。


隅から隅まで独り占め。




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