表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NoraGirl  作者: anzy_n
90/106

【 Between completion and defects. 】



彼との約束は26時。


どんなに待っても、彼は現れない。


だってね。


最初に約束を破ったのはアタシだから。



フワフワと歪む視界の端っこで


離脱した迷子を見つけて


指先でそっと拾い上げてみたんだ。


何かが欠けている。


何かがね。


それは欠けていた方がいいのかもしれない。


隙間があればあるほど


その分、お互い求め合うことが出来るから。



ワラワラと数ある中に。


美味しいモノに


アリツクコトは出来なくて。


その場しのぎに肥えたモノほど


すぐには落ちてはくれない。


全てが満たされて


丸く太ってしまったそれは。


ツルツルと滑って


何処かへ転がってしまうだろう。



手を繋ぐように引っ掛かって


色濃く馴染んで満たされて


通り過ぎる何かにぶつかりながら


シンシンと。


笑うように欠けては引っ掛かる。


適当にバラ蒔いたそれは。


何色に染めてくれるだろうか。


なんて考えるアタシの頭の中は


油まみれの炭水化物でいっぱいなのよ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ