【*~TELEPATHY~*】
開けたての窓は良い香りがして
サラサラとアタシを撫でる。
それを楽しむ余裕も無い。
サボりがちな日常。
やらなきゃいけない。
でも動けない。
頭の中を必要としない記憶達が埋めていく。
苛立ちに任せたカラダは
徐々に傷モノに化けていく。
逃れるように見つめる画面。
一心不乱にただ駆け引き。
繰り返すアタシは
今に気が狂いそうで…
我に帰るアタシは
夜に遅く後悔。
輝かず目に映る街並みは寒くて
霜焼け寸前な感情。
きっと。
痛みさえ感じられず麻痺しかけの思考。
感覚の無い皮膚は温もりを醜くさせる。
理解できず受け取るアタシ。
黒ずむ言葉ばかり。
遠くで微かに聞こえる泣き声。
雨の音かもしれない。
アタシの瞳が大きかったなら
小さく塞ぐキミを見つけられたかもしれないね。
もどかしくて…
もどかしくて…
アタシは見えない窓を叩き破りたいよ。
ねぇ。
約束を覚えてる?
キミが見つけてくれないから
アタシは人間不信とお友達。
いっぱい貰ったキャンディは
よく見るとトゲだらけ。
化膿した傷口は
どんなに消毒したってただ染みるだけよ。
腐りはててしまう前に
アタシを早く見つけて?
ほらね。
また吐き出した言葉は毒なのよ。
小さなキミも凍えてる?
こんなすべて。
だから。
アタシのように。
キミも何処かでダメになっているのかな…。