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【 GARAKUTA DANCER 】
触れてみたい時だって
揺さぶったって
用心深いアナタは何も落としはしない。
美味しそうな香りだけバラ撒いて
影へ影へと隠れてしまう。
ねぇ。
ジリジリと。
距離を縮めて?
さぁ。
ジリジリと。
感覚を無くして。
ほら。
早く起きてよ。
黒目が大きいうちに
眠たくなるまで遊びましょう。
裏側のアタシはね。
アナタとのヤサシイ関係に逆らってみたいの。
壊れたアナタを染めたくて
そればかり廻る真夜中。
怖いけど。
怖いぐらい丁度良くなりたいから。
砂時計がうるさくなる前に。
艶やかなガラクタになって
豪勢に飾られてみるのは如何?
きっとね。
それはとても素敵なことだと
アタシは思えるのよ。