【無敵少女】
キミの大袈裟な一歩が
明日さえ変えてしまうのなら
ちっぽけなアタシには
何が出来るだろう…
そんなこと考えたってワカラナイ。
右手で辿っていても
また元に戻ってしまうのなら
辿るのをやめて
上でも下でも見ていたい。
存在しないキミは
アタシの傍にいるのよ。
足跡を落としていくように
キミはいつも欠片を置いていくからワカルンダ。
零した紅茶は甘いシミを残していく。
溶けたキャンディ達は
不揃いなアタシとキミを繋げてくれる。
ねぇ…。
そんなあっという間の一時間。
キミは誰と楽しんだ?
ねぇ…。
今日も神様は振り向かない。
優しいアナタが意地悪なのは誰もが知っている。
見えた背中からは
ご機嫌な鼻歌しか聴こえないのよ。
揺られながら生きることを感じている。
そんな彼はどんなモノよりも素敵なんだ。
大切な彼にとって
アタシの存在は必要なのかはワカラナイ。
精密な彼の中に存在する
数え切れないほどの部品の一つであれたなら…
アタシは幸せな気がするよ。
だからね。
ピカピカと光っていられるように。
もっと
もっと
アタシは自分を磨いていたい。
例え傷がついたって
それさえも美しく魅せていられるほど
無敵少女でいたいんだ。