【日課】&【timing of beauty】
【日課】
冷たくても
暑くても
必ず風の匂いを感じている。
上を向いて鼻を動かし
満足そうに振り向くキミが好き。
『一緒にどう?』って
誘われている気がして
アタシも大きく空気を吸うの。
キミとの日課。
なんだか、そんな気がして嬉しい。
太陽には直接触れられないけれど
キミと窓際に座りながら
なんとなく…
おこぼれを浴びているだけで
アタシは幸せだよ。
【timing of beauty】
どうしたの?
お腹がいっぱいなの?
それとも
胸焼けしているだけ?
アタシはお腹いっぱい。
すぐには食べられなかった。
でもね。
何だか勿体無くて
両手を見つめて悩んだんだ。
今すぐ食べても
きっと美味しくは無いよ。
誰かの独り言。
そうだよね。
独り言が答えのように感じて
大好きなchocolateと一緒に
冷やしておくことにしたの。
いつ食べるかは誰も知らない。
もしもね。
食べ頃に気づけなくて
腐らせてしまったとしても
その結果が正解かもしれない。
彼女の美味しさは一級品。
当たり前なのよ。
生かすか殺すかなんて
己等の神経次第。
勿体無いけれど
急いで食べたって
美味しい彼女は報われない。
中途半端な満足を得る事の方が
何より勿体無い気がする。
それなら
誰も食べないほうが
彼女の印象は美味しいまま。
生温さを感じるより
腐ってしまった方が美しい。
アタシはそう思うの。