【life-sized maze by God.】
偶然に見つけた今に惹かれた。
でも
まだ見えない。
始まりは見えているのに
辿っても
辿っても
指先すら触れられない。
曖昧さに誤魔化されて
息苦しいぐらいもどかしいよ。
自由になりたい。
なんて
願えば
願うほど
神様は楽しんで
次から次へと
目の前を迷路に変えていく。
真っ直ぐだった道さえも
瞬きすれば曲がり角。
簡単に辿り着く自由なんて
味気なくて
飲み込めない意味ばかり。
噛み砕けないから味わえなくて
ちっとも理解できないの。
固まって
留まって
染みこまない現実。
自由になれたとしても
叶った事にすら
きっとアナタは気づけない。
鈍感だからとか
そういう問題じゃなくて。
迷ったり
戸惑ったり
壁とぶつかり合っていないから
何にも見えていないんだ。
ただ感じるのは
自由と言いたいだけの不自由。
また
見失ってしまう前に
戻った足跡を消して。
真っ新を道しるべに
ぶつかったモノを
辿って
辿って
なぞり合わせるように
等身大を描いていたい。
それがアタシの目指す答え。
神様がアタシに割いてくれた
細やかで不透明な時間達を
無駄にはしたくない。
次に
停まってしまったら
今度は動けなくなるから。
疲れても歩き続けなきゃ。
ちゃんと味わえる自由を
いつか感じるために。