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【大人味と女心】
ねぇ…
キミの心は淡白?
きっと大人味。
小さな痛みを感じる度、
妄想的な甘い世界を壊したくなるの。
バラバラと崩れてしまえばいい。
粉塵のように舞い上がるのはキミの世界。
チカチカと舞って
カラフルに輝く。
いつまでもお子様なアタシは
どこまでも夢に溺れている。
だからね
噛み過ぎたチューインガムみたいに
今のアタシは美味しくないんだろうね。
きっと味気無い。
新発売のミントになんて勝てないの。
あぁ…ツマラナイ。
歪みかけた毎日で
寝そべる様にアタシの心も歪んでいた。
期待する度、
それは外れて噛み合わない。
擦れて軋む度、
要らないトゲが刺さるんだ。
誤魔化せない虚しさ。
伝えたいことは溢れるほどに。
でもね
背伸びをしたって届かない。
多分ね
この気持ちは女心。
こんなに切ないのなら
アタシは男の子になりたいよ。
ミント香る爽やかboyにね。