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【〓A model of imitation〓】
無意味に始まる真夜中の会議は
無意味に終わった。
アタシは無駄にため息。
模範的な回答は無く
模倣犯ばかりが笑う。
綺麗に書かれていた紙切れは
自ら黒く塗り潰れていた。
輝く修復ボタンなんて
押してみてもダメね。
これもイミテーション。
解決なんて高級なモノには
近づきも出来なかった。
指をかすめることさえね。
体内人口が増えていく。
そんな気がするだけよ。
ただ本当に増えるのは
アタシの薄っぺらな悩みだけ。
壊すように犯していく。
くだらない感情がカラダ中を。
無気力なアタシは手探り。
困らせてしまうだけなのに
困らせたくなってしまう。
矛盾したワガママ。
それにアタシは負けている。
たぶんね。
そう思ったの。
今の支配者はネガティブ。
だからこんな感じ。