【reset game】
始まったgameは
resetなんて出来なくて
繋げっ放しのままでいたの。
だってね
アタシは臆病だから
失うのが怖くて
先に進めなかった。
アタシの真ん中。
胸騒ぎがするように
踊って
踊って
落ち着かない。
何にも見たくなくて
何にも聴きたくなくて
メガネを外して
両耳を塞いだの。
アタシの呼吸。
心臓の呼吸。
そっと入り込んでくる。
そんな鼻歌。
ぼやけた世界。
開放されたのは両目。
最初に触れたのは白だった。
綺麗な白色。
あまりに素直で感動したのよ?
真実の色。
真っ白なんて無いんだもの。
どれがホントの白なのか
アタシには見分けられない。
白なのに黄色くて
白なのに灰色で
白なのに水色。
そんな風に見えたんだ。
もっと
もっと
知りたくなった。
限られたモノが無限に。
そんな瞬間を
アタシは味わってしまったの。
だから
繋げっ放しのgame。
Reset出来ないなら
塗りつぶしてしまえばいい。
それぐらい
アノ瞬間に支配されたアタシ。
どうせなら七色。
濃厚な
無限を感じてみたいでしょ?
怖いなら
メガネを外して
不安なら
両耳を塞げばいい。
ぼやけた世界が
鼻歌を誘ってくれる。
汚れて
汚れて
傷を負っても
アタシ自身なんだ。
Reset出来ない全てなら
溢れるほど記憶していたい。
My style。
My reset game。
何のために生きているのか…
そんな意味を手探りしながら
曖昧な今に触れていたい。