【The spiral world】
そんなに圧迫しないで。
どっかの血管がはち切れそう。
キミは喉を鳴らしながら
痛い部分ばかりに触れる。
そんなにドキドキさせないで?
アタシの細胞は抑えつけようと
またどこかを締め付ける。
手入れ出来ていなかったアレも
奥底に仕舞って置いたはず。
引っ張り出して触れてみたら
ホコリまみれだったの。
リズムは相変わらずで
〝まだ生きてるよ〟
なんて言いたそうね。
有名になれなくても
スポットライトを知らなくても
8分目の満足を感じていたい。
残った空白は次の虚しさへ。
継ぎ足して新しい満足の追求。
キミは誤魔化し上手なのよ。
そうでしょ?
何となく流されていても
アタシは何にも口出しできない
また1つ落ちた。
アタシが拾うと
もう1つ落ちる。
でもね
アタシが拾わなくても
また1つ落ちてくる。
結局はそうなのよ。
上を見上げて
下を見下ろす。
落とせば
落ちてくる。
両手を重ねてキャッチして
両手を広げて放り投げる。
上へ投げれば
下から飛び出す。
綺麗にしたいと思ったのに
汚している自分がいた。
上手くやりたいだけなのに
裏目に出てしまう自分もいる。
その反対だってあるでしょ?
汚してしまったモノが
見方を変えれば魅力的だったり
そんな葛藤。
こんな矛盾。
アタシの未来なんかを
知っているのは誰だろね。
考えるとまたどっかが痛む。