33/106
【Love talk of sugar】
色水に投げ込まれた
真っ白な布のように
染まってしまうのは簡単。
でも
一度染まった全てを
また真っ白に戻すなんて
不可能なぐらい難しい。
真っ黒になりたい。
アタシの色を変える奴は
真っ白であって欲しい。
bitterな彼女はそう呟いた。
彼女は角砂糖。
でも
甘くないのよ。
だから
black coffeeなんて嫌いだわ。
似たモノ同志の花嫁になんて
アタシはなりたくないの。
そんな風に彼女は吐き捨てた。
ただ…
formalに溶け合うだけじゃ
アタシはつまらないのよ。
愛されている気がしないから…
ドロドロするぐらい甘ったるい
感情に溺れていたいの。
Bitterなアタシ。
Sugaryなアイツ。
そんな関係でいたい。
だから
純白のwedding dressなんて
アタシには似合わない。
ビリビリに破られた
不揃いでsexyなcasual dress。
アタシにはそんなモノの方が
最上級にお似合いなのよ。
そう満足気に語り終えた彼女。
会話の余韻から訪れた静けさは
矛盾の香りが漂う。
それに塗れた彼女は愛おしい。
『An interview to sugar』