【Smiley candy】
おやつの時間はもう過ぎた?
落としたキャンディはいくつ?
何度も後ろを振り返り
数えながら歩いてみた。
二つのポケットは重くて
肩で揺れる小さなポシェットも
ボタンが張り切れそう。
歩きつかれた…
そんな気がしたの。
地べたでもいいから休みたい。
ねぇ…いいでしょ?
両手に溢れたキャンディを
指先で転がして詠うの。
アスファルトは焦げそうで
大事なキャンディが溶けたら
アタシは生きていけないもの。
バカみたいな真っ暗闇を
キャンディ達が照らしてくれた。
きらきら…
自らを犠牲にして
精一杯甘い香りを放つ。
こんなアタシなんかのために。
【The jewel was sweet candy】
そう呟きながら
キャンディを並べるの。
アタシに出逢ったときは
キャンディを貰っていって?
どのキャンディが欲しい?
何粒でも
持っていっていいのよ。
お気に入りはあったかしら?
いくつ欲しいかはアナタ次第。
甘い…美味しい…
そんな感覚は十人十色。
だから
アタシは無差別なキャンディを
じっくり選んで仕入れるの。
今日も溢れるぐらい詰め込んで
引きずるように運んでいるわ。
【Would you like a piece of candy?】