【cycle】&【鎮痛スイッチ】
【cycle】
明日に期待して
今日に絶望した。
だからまた…
明日に期待するんだ。
アタシの存在は1人でも
生きているのは1人じゃない。
見えなくても。
聴こえなくても。
確かなことだから。
絶望が連れてきてくれる
期待と戯れていたい。
【鎮痛スイッチ】
両手を前に差し出したら
抱きしめてくれますか?
求めるばかり。
どんなに差し出したって
触れるのは一瞬。
抱きしめてはくれない。
夢ばかり。
優しく笑って
受け入れなきゃ…
見ていられないよ。
支えが無くなって
やわになったアタシ。
『辛いなら聞かなきゃいい』
アノコは内側で
冷たくそう言うの。
アタシが弱いだけ。
大事なアノコは関係ない。
傷ついたり悩んだり
アノコが不安になるのなら
聞いて守って
癒してあげなきゃ…
アノコがアタシを求める。
特別な存在…
だから放っておけない。
今は温かいでしょ?
アタシは使い捨てカイロみたいな存在。
寒くなったら思い出せば良い。
キミの都合の良いように
上手くアタシを使ってよ?
アタシが放っておけない人ほど
内側でアノコが嫌うから
アタシの言葉も想いも
醜く腐っていくみたい。
ごめんね。
今だけだから。
少しすれば直るよ。
そんなシステム。
無意識に作り上げた
アタシの鎮痛スイッチ。
押せばきっと元通り。