【 こんな今日でも明日は。】
陽に当たることも忘れて
何が好きだったかも思い出せない今日この頃
枯れかけの内側は
スカスカの空っぽな気がするよ
曇り空な今日を過ごして
明日、雨が降ったとしても
ピカピカに洗われた世界は気紛れに
夢みたいな偶然を生み出すかもしれない
カンカン照りな今日を迎えて
明日、その道を歩くことになっても
地団駄踏んで残した足跡が
迷う誰かの道しるべになるかもしれない
理不尽な冷たい風に吹かれて
不機嫌な今日だったとしても
明日、鏡に向かって笑ってみたら
コロコロ転がっていた埃まみれの幸せに
誰かが気づくかもしれない
ついつい呆気なく過ぎてしまう毎日
物足りなさを感じるのも自分で
こんな一日を満たすのも自分だから
モコモコのカビが生えかけた感情も
恥ずかしさで蓋をしたトキメキも
なんだって掻き集めて飲み込んでしまえば
また小さな芽を出せるかもしれない
不格好でもいいんだよ
越えた先に何があるかなんて
誰にもわからない
パタパタとひっくり返るきっかけは
気になって向き合ってみた
この瞬間
そうであったらいいな
そう強く願って
今日が曇り空であっても
明日、降るかもしれない雨に
思いを馳せながら
アタシは今これを書いている。