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NoraGirl  作者: anzy_n
103/106

【 Drinking Bird 】





閉じた真夜中。


それは暖かくて。


悪いことをしているみたいに


躊躇いがちな余韻に何かを見失って。



金髪はチャコールの暗闇に潜みながら


アタシと一緒に悲しんだ。



瞬いた明け方。


それは狂おしくて。


零れ落ちたインクのように


ひたひたな勘違いに深く溺れて。



黒髪は蛍光灯の眩しさに見下されながら


アタシと一緒に笑い合った。



二つは正反対なのに。


アタシはずるいから。


どちらも選べずに。


アタシは欲張りだから。


どちらにも惹かれて。


触れて。


狂れて。


振れてしまうんだ。




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