10
常闇の国と白光の国。その国境にある「黄昏の平原」は、今や地獄の様相を呈していた。
「ひぃぃっ! ば、化け物だ!」
「退却! 退却しろぉ!」
白光の騎士団が、悲鳴を上げながら逃げ惑う。彼らを追い立てているのは、私が召喚した無数の影の巨兵たちだ。
私は、戦場を見下ろす小高い丘の上に浮いていた。黒いドレスの裾が風にはためく。胸の「光の心臓」がドクンドクンと脈打ち、無限の魔力を供給してくる。杖なんていらない。指先を少し動かすだけで、数百の兵士を吹き飛ばせる。
「……つまらない」
私は冷たく呟いた。手応えがない。かつてあんなに眩しく見えた光の国が、こんなにも脆いなんて。太陽の下で輝いていた騎士たちも、圧倒的な闇の前ではただの羽虫のようだ。
「ノワール様、そろそろ本陣を叩けますよ。……あの、顔色が悪いですが」
足元でポッコが心配そうに見上げてくる。あの日以来、ポッコは私を怖がっているけれど、それでも逃げずに側にいてくれている。
「平気よ。ただ、寒気がするだけ」
「こんな炎天下で寒気って……。やっぱりその心臓、体に合ってないんじゃ……」
その時だった。敵陣の後方から、異様な気配が近づいてきた。殺気ではない。もっと無機質で、空虚な……穴のような気配。
「――道を開けろ! 王子のお出ましだ!」
白光の将軍が叫ぶ声が聞こえた。王子? リュミエールが? まさか、あの廃人状態で戦場に来られるわけがない。
しかし、騎士たちが左右に割れ、その兵器は姿を現した。
「……っ!?」
息を呑んだ。そこにいたのは、全身を銀色の重厚なフルプレートアーマーで覆った騎士だった。かつての軽やかな騎士服とは違う。関節部分には魔導シリンダーのような管が走り、無理やり体を動かすための補助装置のようになっている。
兜はない。だから、顔が見えた。土気色の肌。焦点の合わない白濁した瞳。口元からは、涎が垂れている。
「ア……ゥ……」
獣のような呻き声。間違いなく、リュミエールだった。
「な、なんですかあれ……!? 生きてるんですか!?」
「……動かされているのよ」
私は瞬時に理解した。心臓を失った彼女は、自力では動けない。だから、外部から強力な雷属性の魔力を流し込み、筋肉を電気信号で強制的に収縮させて動かしているのだ。まるで、壊れた人形を糸で操るように。
「行けッ! リュミエール! 国のためにその身を捧げろ!」
将軍が命令を下す。その瞬間、リュミエールの背中の装置からバチバチッ! と青い稲妻が弾けた。
「ガァァァァッ! !」
絶叫。痛みに反応しているのか、それとも単なる反射か。リュミエールは爆発的な速度で飛び出した。かつての優雅な剣技ではない。大剣を振り回し、目の前の影の巨兵を叩き潰す、暴力の塊。
ドゴォッ! グチャッ! 巨兵の腕がちぎれ飛び、頭部が粉砕される。強い。リミッターを外された筋肉が、骨がきしむ音を立てながら暴威を振るう。
「すげえ……! さすが殿下だ!」
「やっちまえ!」
味方の兵士たちが歓声を上げる。でも、すぐにその声は悲鳴に変わった。
巨兵を倒したリュミエールは、止まらなかった。慣性に従い、そのまま大剣を振り抜き――近くにいた味方の兵士数人を、まとめて薙ぎ払ってしまったのだ。
「ギャアァァッ! !」
「で、殿下!? 何を!?」
「ひぃぃっ! 味方だ! 俺たちは味方だぞ!」
リュミエールは止まらない。彼女の濁った瞳には、敵も味方も映っていない。ただ動く物体を破壊するプログラムのように、彼女は周囲の生命を無差別に刈り取っていく。
「違う……。あれはリュミエールじゃない……」
私は震えた。あれは英雄じゃない。ただの殺戮マシーンだ。誰があんな酷いことを? 心臓を奪った私への報復? それとも、国を守るためには手段を選ばない光の国の狂気?
「……誰のせいだと?」
冷たい声が脳内で響く。私のせいだ。私が奪ったから、彼女はあんな姿にされたんだ。
「……止めなきゃ」
私は空から舞い降りた。リュミエールの目の前に着地する。
「やめなさい! リュミエール!」
私の声に、彼女が反応した。ギギギ、と首が回る。虚ろな瞳が私を捉える。そこに「アリス」を呼ぶ親愛の情は欠片もない。
「テ……キ……ハイ……ジョ……」
彼女が地面を蹴った。速い。大剣が私の頭上から振り下ろされる。
ガキンッ!
私は障壁を展開して受け止めた。衝撃で地面が陥没する。重い。以前の彼女より、膂力だけなら数倍に膨れ上がっている。
「リュミエール! 私よ! ノワールよ……ううん、アリスよ!」
「ガァァッ!」
言葉は通じない。彼女は獣のように咆哮し、何度も何度も剣を叩きつけてくる。そのたびに、彼女自身の腕の筋肉がブチブチと断裂し、血が噴き出す。痛覚さえ遮断されているんだ。
「やめて……! もうやめて!」
私は泣き叫びながら、障壁を維持するので精一杯だった。攻撃できない。だって、これ以上彼女を傷つけたら、本当に壊れてしまう。
「ノワール様! 反撃しないと殺されます!」
「できないわよ! あんなボロボロなのに!」
「でも!」
その時、リュミエールの動きがピタリと止まった。背中の装置が焼き切れ、黒煙を上げたのだ。オーバーヒート。
「カ……ハッ……」
リュミエールが膝をつく。大剣が手から滑り落ちる。彼女は震える手で、空を掴もうとしていた。
「……リ……ボ……ン……」
かすれた声。それは、壊れた思考回路の隙間から漏れ出た、彼女の魂の残滓だったのかもしれない。
「……ッ!」
私はたまらず駆け寄ろうとした。抱きしめて、謝りたかった。
でも。
「――回収しろ! 冷却して再起動だ!」
白光の兵士たちが、鎖のついた網を投げて彼女を捕獲した。まるで猛獣を扱うような手際で。
「待って! その子を連れて行かないで!」
私が手を伸ばすと、兵士たちは恐怖に顔を歪めて後ずさりながらも、リュミエールを引きずって撤退していく。
「来るな! この魔女め!」
「悪魔! 英雄殺し!」
罵声と共に、矢の雨が降ってくる。私はそれらを全て魔力で焼き払ったが、その隙にリュミエールは連れ去られてしまった。
戦場には、静寂だけが残った。破壊された巨兵の残骸と、彼女が殺してしまった味方の兵士たちの死体。そして、立ち尽くす私。
「……英雄殺し、か」
その通りだ。私が殺したんだ。あの日、彼女の心臓を奪った瞬間に、誇り高き騎士リュミエールは死んだ。今いるのは、死ぬことさえ許されない、哀れな怪物だけ。
「……う、うぅ……」
胸のクリスタルが痛い。冷え切っていたはずの心に、熱い泥のような感情が流れ込んでくる。罪悪感。後悔。自己嫌悪。
私はその場に膝をつき、乾いた大地に涙を落とした。最強の力を手に入れても、私は何一つ守れなかった。ただ、大切な友人を、もっと深い地獄へ突き落としただけだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
私は逃げ出した。母様の監視からも、ポッコの怯えた視線からも、そしてあの地獄のような戦場からも。
行き先なんて一つしかなかった。白光の国の、森の奥深く。戦火はまだここまで届いていないのか、木々は静かに佇んでいた。でも、私が歩くと、足元の草花が瞬時に茶色く変色し、カサカサと音を立てて崩れ去っていく。
「……はは。死神みたい」
私は自分の足跡を振り返って、乾いた笑いを漏らした。胸に埋め込まれた光の心臓が、暴走している。私の負の感情に反応して、周囲の生命力を根こそぎ奪い取っているのだ。今の私は、歩く死の領域そのものだった。
それでも、足は止まらなかった。会いたかった。こんな体になっても、あいつなら。あの植物オタクの眼鏡なら、「珍しい現象だね」って笑って受け入れてくれるんじゃないかって。そんな都合のいい奇跡に縋っていた。
見えてきた。ガラス張りの温室。中の明かりがついている。テオは起きているみたいだ。
私はフードを目深に被り、気配を殺して近づいた。ガラス越しに中を覗く。テオがいた。でも、彼の様子がおかしい。いつもなら愛おしそうに植物に話しかけているのに、今日は作業台に突っ伏して、頭を抱えている。机の上には、枯れかけた植物の鉢植えがいくつも並んでいた。
「……どうして? なぜ、薬が効かないんだ……」
微かに聞こえる独り言。彼の周りには、土気色の顔をした兵士たちの写真や、カルテのような書類が散乱していた。その中の一枚に、「被験者:リュミエール」という文字が見えた。
「……!」
そうか。テオは、リュミエールの治療に関わっているんだ。彼女の体を無理やり動かす調整や、壊れた肉体の修復を、させられているのかもしれない。あんなに植物と命を愛する彼が、友人を兵器として生かすための研究を強要されているなんて。
(ごめん……テオ……)
私が彼をこんな目に遭わせている。私がリュミエールを壊したせいで。
帰ろう。私に彼と会う資格なんてない。
そう思って踵を返そうとした時、胸の心臓がドクン! と大きく跳ねた。
――ガシャン! 制御できない魔力の波動が漏れ出し、近くのガラス窓にヒビを入れた。
「誰だ!?」
テオが顔を上げる。しまった。私は慌てて逃げようとしたが、足元の枯れ草に足を取られて転んでしまった。
「うっ……!」
「君は……!」
テオが扉を開けて飛び出してくる。フードがずれる。月明かりの下、私の顔が露わになった。かつての「アリス」の顔。でも、今は肌が青白く、瞳は赤く充血し、禍々しいオーラを纏っている。
「アリス……? いや、その姿は……」
テオが立ち尽くす。彼は聡明だ。一瞬で悟ったはずだ。行方不明になった留学生アリスと、今世界を恐怖させている者が同一人物であると。
「……来るな」
私は短く告げた。声が震える。
「近づかないで。私に関わらないで」
「待ってくれ。君なのか? あの噂の魔女というのは……」
「そうよ! 私が魔女ノワール! あんたたちを騙して、リュミエールを壊した張本人よ!」
私は叫んだ。嫌われなきゃいけない。軽蔑されなきゃいけない。そうじゃなきゃ、私が彼を殺してしまう。
「違う……君はそんな子じゃない。何か事情が……」
テオが一歩、近づいてくる。やめて。優しくしないで。その優しさが、今は猛毒なの。
「来るなって言ってるでしょ!」
私は彼を拒絶するように手を突き出した。殺意なんてなかった。ただ、遠ざけたかっただけ。
しかし。私の指先から放たれた黒い魔力は、彼の意思を無視して、温室の入り口にあった花壇を直撃した。
シュゥゥゥ……。
音を立てて、花たちが朽ちていく。その中には、あの日、彼が見せてくれた夜想花もあった。闇の中でこそ輝くはずの、あの美しい花が。私の魔力を浴びた瞬間、黒い灰となって崩れ落ちたのだ。
「あ……」
時が止まった。テオも、私も、その灰を見つめていた。
「……ごめん」
乾いた言葉が漏れる。
「ごめんなさい……テオ」
私は自分の手を見た。この手は、もう愛でることも、守ることもできない。ただ触れるものを壊し、奪うだけの死の手だ。
「アリス! いや、ノワール!」
テオが叫んで、手を伸ばしてきた。私の腕を掴もうとする。
「触るなッ!」
私は悲鳴に近い声で叫び、全身から衝撃波を放った。ドンッ! テオの体が弾き飛ばされ、地面に転がる。
「ぐっ……」
「……さよなら」
私は彼を見ることなく、闇に溶けるようにその場を離脱した。背後で「待ってくれ!」という声が聞こえた気がしたけれど、振り返らなかった。
森を抜け、誰もいない荒野へ出る。私は膝をつき、嘔吐した。胃の中は空っぽで、酸っぱい胃液しか出てこない。
「うぅ……っ、ひぐッ……」
枯れてしまった。あんなに綺麗だった花も。テオとのささやかな思い出も。全部、私がこの手で灰にしてしまった。
君には君だけの、咲き方があるはずだよ
あの時の彼の言葉が、呪いのように蘇る。今の私の咲き方って何? 死の花を咲かせること? 世界中を灰色の荒野に変えること?
「そんなの……あんまりじゃない……」
私は地面を掻きむしった。冷たい涙が頬を伝う。その涙が落ちた場所さえも、草が枯れ、土が死んでいく。
もう、どこにも行けない。誰にも触れられない。私は世界一強くて、世界一孤独なバケモノになったんだ。
遠くの空で、雷鳴が轟いた。まるで、壊れてしまったリュミエールの叫び声のように聞こえた。
私は一人、荒野の真ん中でうずくまり、夜が明けるまで震え続けた。その夜、私の心の中で、最後に残っていた小さな蕾も、音もなく枯れ落ちた。
◇ ◆ ◇
熱い。寒い。痛い。
感覚がぐちゃぐちゃだ。体の内側から焼かれるような熱さと、皮膚を凍らせるような冷気が同時に襲ってくる。私の体の中で、二つの巨大な力が戦争をしているみたいだ。
「うぅ……っ、はぁ……」
目を開けると、ボロボロの石天井が見えた。ここは……どこだろう。古い洞窟? 廃墟? 湿った土の匂いがする。テオの温室のような優しい匂いじゃない。もっとカビ臭い、孤独の匂いだ。
「ノワール様! 気がつきましたか!?」
視界の端に、黒い毛玉が飛び込んできた。ポッコだ。彼は私の額に、冷たい水で濡らした布を乗せてくれていたらしい。その小さな手は泥だらけで、何度も水を汲みに走ってくれたことが分かる。
「……ポッコ……私、生きてる?」
「ギリギリですよ! 荒野で倒れてから丸三日、うなされっぱなしでした! 体温なんて、右半身が40度で左半身が氷点下なんですから!」
めちゃくちゃだ。私は自分の体を見た。皮膚の下で、虹色の光と黒い靄がせめぎ合い、不気味な模様を描いている。
「拒絶反応……ね」
分かっていたことだ。常闇の王族である私に、光の至宝である心臓が馴染むわけがない。母様は「適合した」と言ったけれど、それは無理やり縫い合わせただけ。水と油を混ぜればどうなるか。答えは濁るだ。
「うっ……!」
激痛が走り、私は身をよじった。視界が明滅する。現実と夢の境界が曖昧になっていく。
気がつくと、私は鏡の迷宮に立っていた。四方八方、すべて鏡。そこに映っているのは「私」だった。
でも、いつもの私じゃない。右半分は、眩い光を放つ女神のような姿。左半分は、ドロドロに溶けた影の怪物。二つが真ん中で不細工に縫い合わされた、グロテスクなパッチワーク人形。
見て。これが今のあなたよ
鏡の中の怪物が喋った。声は、私自身のものだ。
最強の魔女? 笑わせないで。ただの泥棒猫じゃない
「……うるさい」
友達を騙し、心臓を抉り取り、その力で好きな人の花まで枯らして。……ねえ、何のために生きてるの?
鏡の向こうで、シーンが変わる。心を失い、涎を垂らして暴れるリュミエール。私を拒絶して吹き飛ばされたテオ。そして、満足げに笑う母様。
母様の人形になるために生きてるの? それとも、世界を壊す爆弾として?
怪物がニヤリと笑う。その口は耳まで裂けている。
楽になりなよ。心臓に身を任せれば、痛みも消える。感情も消える。リュミエールみたいに、ただの兵器になれるわ
「……嫌だ」
どうして? 辛いんでしょ? 寂しいんでしょ?
鏡の中から、無数の黒い手が伸びてくる。私の首を絞め、手足を掴む。
「嫌だって……言ってるでしょ!」
私は叫んだ。鏡を叩き割るつもりで、拳を振り上げた。
パリンッ!
鏡が砕け散る。破片がキラキラと舞い散る中、私は一つの小さな破片を拾い上げた。そこに映っていたのは、怪物でも女神でもない。涙でぐしゃぐしゃになった、ただの情けない16歳の女の子の顔だった。
「……私は、ノワールよ」
私は破片の中の自分に告げた。
「光の姫でもない。闇の傀儡でもない。ただの、わがままで、ひねくれ者で……可愛い服と美味しいお菓子が好きな、ノワールよ!」
そうだ。私は「何か」になるために家出したんじゃない。「私」になるために飛び出したんだ。
借り物の力で最強になっても、意味がない。誰かから奪った心臓で生き永らえても、その鼓動は私のリズムじゃない。
「……いらない」
私は破片を握りしめた。血が滲む。
「こんな力、いらない! 私は私のままで、あいつらに文句を言ってやるんだから!」
「――ノワール様! ノワール様!」
頬をペチペチと叩かれる感触で、私は目を覚ました。目の前には、泣きそうな顔のポッコ。
「うぅっ……よかった……。息が止まったかと思いました……」
「……痛いってば。爪立てないでよ」
私は体を起こした。不思議と、体は軽かった。熱も痛みも引いている。いや、消えたわけじゃない。私が覚悟を決めたことで、暴走していた力が一時的に凪いだのだ。
「ポッコ。水、ありがとう」
「へ? あ、はい……」
「それと、看病も。……あんたがいなかったら、今頃あっちの世界で鏡と喧嘩して負けてたわ」
私はポッコの頭を撫でた。彼は驚いたように目を丸くし、それから嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らした。こんな小さな体で、バケモノになった私を必死に守ってくれた相棒。この温かさだけは、本物だ。
「……行こう、ポッコ」
「どこへですか? まさか、また戦場へ?」
「ううん。実家へ帰るわ」
私は立ち上がり、服の埃を払った。洞窟の外には、満月が輝いている。
「忘れ物を取りに行くの」
「忘れ物?」
「私のプライドよ」
私は胸のクリスタルに手を当てた。この心臓は、返す。持ち主のもとへ。そうすれば私は死ぬかもしれない。母様に殺されるかもしれない。でも、誰かの犠牲の上に成り立つ玉座に座り続けるより、ずっとマシだ。
「……母様の居城に忍び込んで、最高級のドレスに着替えてから、堂々と反逆してやるわ」
「ええええ!? 忍び込むんですか!? 正面突破じゃなくて!?」
「当たり前でしょ。私はスパイよ? 忍び込むのはお手の物よ」
私はニヤリと笑った。久しぶりに、自然に笑えた気がした。
「ついて来なさい、ポッコ。今夜は忙しくなるわよ。光の心臓返却作戦、開始よ!」
私は洞窟を飛び出した。足元の草は、もう枯れなかった。闇の魔力も光の魔力も、今の私の意志の下で静かに従っている。
待ってて、リュミエール。待ってて、テオ。今度こそ、本当の「私」で会いに行くから。
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