6.ステータスを見せる
馬車の中では、ユーシウス公爵が話してくれた。
話すのが苦手だから正直助かった。
「自己紹介をしよう。私はジル・ユーシウス。ユーシウス公爵家の当主だ。このアンセウス王国では宰相の任に就いている。妻と息子がいるが、それは家についてから説明しよう。君についても聞かせてくれ。」
「私はサラ。」
「サラか…そういえば、サラのステータスを見せてくれないか?ステータスはプライバシーだから無理にとは言わない。」
「分かりました。」
私はステータスを見せようとしたが…
そういえば私神様にスキルいっぱいもらって結構強いんだった!
隠蔽しないと… よし、これでいっか!
名前:サラ
年齢:5歳
レベル:1
状態:栄養不足
スキル:全言語理解
鑑定
料理
生活魔法
精神的苦痛耐性 MAX
肉体的苦痛耐性 MAX
称号:神の愛し子
なぜか神の愛し子だけは隠蔽できなかったんだよねー
神様が邪魔してるのかな?
なんか公爵驚いてるんだけどー
どうしたのかな?
「神の愛し子だったとは…なるほどな、あと、精神的苦痛耐性と肉体的苦痛耐性もあり、しかもMAXとは…現役の騎士でもMAXまではいかないぞ」
なるほどってどういうことだろ
「実は数日前に神様から信託があったんだ。孤児院にいるサラという子を保護しろと」
そっか…神様は見てくださったんだ
下界には直接は干渉できないけど信託という形で私を助けてくださったんだ
教会があったら後でお礼しに行こ