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彼女が超能力OLで、僕は全部支配されました  作者: バンディット
第6章 結婚式プロジェクト
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第6章-EP38 涼子POV・涼子の誘惑(パート1)

[※このエピソードは第一章EP03~EP06の涼子視点(POV)バージョンです]


【私(涼子)の運命の人♡翔太くんの赤い瞳の者】


私は翔太くんの言葉”私を見ると安心する”から彼が政子ママの予言にあった私の運命の人である、とほぼ確信していた。だけど私は仕事でもその情報が完全に裏取りされるまで思い込みで信じて飛びついたりはしない。


だから私は翔太くんを連れて2人だけで会議室に入った。そして私は彼が中に入ると後ろ手で入口に鍵をかける。


「うふふ翔太くん♡これは”私たち♡のプロジェクト”をこれから推進するためにとても大切なことなの、ちょっと変わったことを聞くかもしれないけれど大丈夫かしら?」


——翔太は陽光商事の伝説である、高橋涼子と同じプロジェクト(仕事)を一緒にできることでとても張り切っていた。


「はい、高橋さんなんでも聞いてくださいっ!」


——だが涼子のいう”私たち♡のプロジェクト”とはもちろん仕事のことではなかった♡


「ふふっ翔太くんいい子ね。じゃあちょっと聞くけど、翔太くんは右の肩甲骨の上あたりにほくろが三つあるかしら?」


「ええっ!?そうですね……自分では見たことはないのですが家族にそこの位置にほくろがあるって言われたことがあります……でも高橋さん、なんでそんなことを知ってるんですか?」


——もちろん理由は政子ママの予言——


> (涼子の運命の人を確認するには背中のほくろを見ることね。右上にほくろが三つあるの……そして彼はあなたの超能力も含め、すべてを受け入れてくれるわ)

>


「悪いけどちょっと私に見せてもらえるかしら……」


「ええっ?、恥ずかしいですー」


「ごめんなさい翔太くん、これはすごく大事なことなのよ……」


私はすまなそうに翔太くんを見つめてテレキネシスを発動、翔太くんの体の動きを縛った。


「あれ、なんだこれ……体が動かない……」


私は彼の上着を脱がし、ワイシャツをめくって背中を確認する。そして……

そこには確かにあった、正三角形に並んだほくろが。それを見た私はもう自分の溢れる気持ちを抑えることはできなかった。


===================

【「翔太くん、私があなたの涼子よ、初めましてのギュー♡」】


——涼子は運命の人、翔太に力いっぱいリラックスホルモンのハグを発動する、翔太は涼子の胸の中でとろけてしまう。


「あれ、なんだこれ……すごく……気持ち……いい……」


——翔太は快楽の波に翻弄されながらホルモン操作を発動している涼子の瞳を見つめた


「あ、赤い瞳の者……りょうこ……僕を導く人……?」(※第6章EP29参照)


翔太くんはそう呟くと気持ちよさそうに眠ってしまった。


===================

【私は翔太くんが目覚めるまで会議室の中で彼をギュッと抱きしめていた】


——1時間くらいすると翔太が目覚める


「うーん、うわっ、すいません高橋さん。僕、眠ってしまったみたいで」


私の運命の人は椅子から飛び起きて後退りをし、私に謝罪した。だけど私はもっと彼を抱きしめていたかった、というよりこの時間が一生続いて欲しいとさえ思った。


「翔太くんいいのよ。あなたは私に甘えていいの。これからずーとね♡ほら、もっと抱っこしてあげるよ、おいでー♡」


私のテレキネシスは私が考えるより先に発動し、翔太くんはふわふわ浮遊して再び手を広げた私の胸の中へ……

挿絵(By みてみん)

「うわ!?あれ、なんだこれ僕浮いてる……どうして……?」


「うふふ♡これはテレキネシスよ。私は心で思うだけで物や人を動かすことができるの♡」


「え、そうなんですか!?それって便利そうですね……」


私はなめらかな彼の髪を優しく撫でながら考えた。


(ホルモンの分泌量から感情を測ってみても、やっぱり翔太くんはぜんぜん超能力にドン引いていないわね。YUMIと一緒だわ♡)


「そしてこの抱っこはなんでこんなに気持ちがいいんでしょう……?」


「これは私のもう一つの能力、脳内ホルモンの調整なの♪今翔太くんのホルモンを調整してリラックスしてもらってるのよ♡」


「やばい……クセになりそうです……」


「これからは好きなだけギューってしてあげるわ♡だって翔太くんって、なんだか放っておけないタイプなんだもん♪」


そういいながら私は翔太くんの耳元にすうっと息を吹きかける。同時にホルモンを操作して彼の脳内に心地よいドーパミンを放出させた。そう、私の存在が、まるで麻薬のように彼の心を支配していくように願って。


「どう翔太くん?私のこともっと知りたくなったでしょ♡」


翔太くんの頬が赤みを帯びてくる……


「……はい、涼子先輩。でも僕なんかずっと抱っこされて恥ずかしいですー」


「翔太くんほんっと、カワイイわね♡ギュー!」


——涼子はまた我慢できなくなって翔太を強く抱きしめるのだった


===================

【その日の業後、私は翔太くんを飲みに誘った】


> 「翔太くんこの後飲みに行こー♡」

>


私はこのメッセージを翔太くんに送った後、目をつぶって彼の脳内ホルモンと感情を遠隔で確認する。(ふふっ、翔太くん焦ってるな、私に会いたくてたまらないのね。可愛い♡あ、返事来るわね。OKって)


ブーンと私の携帯が震えて翔太くんからのメッセージが表示された


> 「行きます!」

>


私は業務中に会社の近くのよさげな居酒屋をネットで検索した。そして翔太くんとの待ち合わせよりすこし早い時間にその店に陣取り、私達が二人きりになれるように店のお客さんたちのホルモンを調整して私達の席の周りは空席になるようにする。


(翔太くん早く来てー♡あ、来たわね)


「翔太くん、お疲れさまー♡、あれひょっとして翔太くん緊張してるー?」


「えっ、い、いや…そんなことは…」


(かわいい♡じゃあもっと私のこと好きになってもらおうかなー)


翔太くんの脳内ホルモンを調整し始めた私は、まず私の思いが彼の心に直接そして優しく響くようにした。そして私は翔太くんの目をじっと覗き込む、彼の瞳に私の瞳がうっすらと赤く映りこむ。


翔太(涼子先輩の赤い瞳、僕をどこに導いているのだろう……)


翔太くんの表情から彼が少しボーとしてきたのがわかる、今だわ。


涼子「ねぇ翔太くん、もっと私のこと好きになってもいいんだよー♡」


彼の顔が真っ赤になる。”私の思い”が彼の頭の中で何度も反響する。好き、もっと、もっと…。


涼子「翔太くん♪これからはもっと私のことを考えてね♡」


だって私、翔太くんに出会う前からずっと君のことしか考えてなかったんだよー♡


===================

【その夜、私は眠れなかった】


翔太くんと別れて帰宅したあと、私はベッドに入って、掛け布団をぐいっと抱きしめた。


「ふふ……♡だめだ……無理……眠れない……!」


頭の中が、翔太くんでいっぱいだった。居酒屋での会話、頬を赤らめた顔、遠慮がちに私の目を見つめ返してきたときのあのまっすぐな瞳。


(ああもう!翔太くん可愛すぎてどうしよう……♡)


さっき彼が座っていた対面の席のシルエットが、私の目の前にくっきりと浮かんでいる。テーブル越しの距離感。彼の笑い方。箸の持ち方。喉仏の動き。


(ふふっ……今ごろ翔太くん、ちゃんと寝てるかな?)


私は目を閉じて、翔太くんの脳内ホルモンの動きを探ってみる。


(……うん、眠ってる。なのに……なにこの感じ……私のこと、考えてる? ふふっ、夢の中でも私に会ってくれてるのね♡)


思わず布団を頭までかぶって、バタバタとベッドの上で転がった。


(翔太くん……ずっとずっと探してたんだから……ようやく会えたんだから……!)


私はこっそり部屋の明かりをつけて、鏡の前に立った。頬が、ほんのり赤い。目が潤んでる。


(あのホクロも……確認した……。翔太くん、やっぱり運命の人……!)


鏡の中の自分が、信じられないくらい幸せそうな顔をしていた。


「明日が楽しみ……ふふっ♡……待ちきれない……」


——その夜、私はベッドの上で何度も寝返りを打ち、翔太くんの名前を何度も口の中で転がしながら、朝まで殆ど眠れなかった。


けれど、それは決して苦しい夜ではなかった。


お父さんが死んじゃった後、叔父さんと叔母さんには化物呼ばわりされ、友達からも気味悪がられて過ごした中学、高校生時代。

そして初めて政子ママからあなたのことを聞いたのが18歳。それから今日まで……私の全てを受け入れてくれる人、翔太くんに出会うことだけを夢見て待ち続けた11年の夜が、やっと……やっと、終わるんだもの!


明日からは、翔太くんとの「未来」が始まるんだもの——♡


===================

【翌朝、私の超能力モーニングルーティン(特別仕様♡)】


その朝——私は4時半に目を覚ました。


いつもより1時間早い。でも眠くない。というか、むしろ目がギンギンに冴えていた。


(翔太くんに、今日も会える……♡)


私はベッドの中でうずくまって、しばらくニヤニヤと布団を抱きしめていたけど、それ以上寝ていても無駄だと悟り、さっと起き上がった。


——まずは、昨日から気がつくとやっている「翔太ホルモンチェック」から。


目を閉じ、翔太くんのホルモンと感情の波を探る。


(……あ、まだ寝てる……♡ 寝ぼけてる……可愛い……ふふっ♡)


チェック完了。異常なし。愛情濃度、やや上昇中♡


お次はスキンケアとメイク。


(今日は絶対に翔太くんに「先輩、なんかいつもよりキラキラしてませんか?」って言わせたい……!)


スチームを全開にして顔を蒸しながら、テレキネシスで化粧水・乳液・美容液を同時に浮かせて顔にピタピタ。ブラシも空中を舞って、メイクは秒速仕上げ。


(うん、今日の私は……完璧♡)


——出勤前にはもう一度、翔太くんの感情を確認。


(……あっ、今うっすら目覚めた……♡ 夢の中でも、私と一緒だったのね♡ よしよし♡)


ニマニマと笑いながら、私はトーストをくわえたままベランダに出て、そのままヒールで宙に浮く。今日も、翔太くんの元へ♡運命の糸を、たぐり寄せに行くの——!


===================

【再会、そして視線が交わるだけで】


陽光商事のオフィスに着いた私は、社員通用口の前で一度深呼吸した。


(落ち着いて、涼子。あなたはただ翔太くんに会いに来た……いえ、運命を再確認しに来ただけ……♡)


ビルの自動ドアが開くと、私は足取り軽く受付を通り、まるで風のようにオフィスフロアへ向かった。


——そして、翔太くんがいた。


執務室の端っこ。少し緊張した様子でパソコンに向かうその姿。シャツの袖をまくる癖も、椅子の背にもたれずに背筋を伸ばしてるのも、全部想像通りだった。うふふ、私全部知ってるよー。


(……やっぱり、運命の人だわ♡)


その瞬間——


翔太くんと目が合った。


「……っ!」


彼の目が一瞬大きく開いて、すぐに視線が泳いだ。頬がかすかに赤く染まる。


(きゃあああああああ!!!!!♡♡♡今、完全に私のこと“見てた”!)


私は笑顔で、あいさつ代わりに軽くウインク。


翔太くんは固まったまま、お辞儀みたいにペコッと頭を下げた。


(ふふ、翔太くん……そんなに照れなくてもいいのに♡それとも、昨夜の私の“瞳のイメージ”がまだ残ってる?)


とりあえず、翔太くんにメールを出す。


> 「翔太くん、おはよう♡ ちゃんと起きられた?」

>


すると彼の脳中で昨日の居酒屋での私のイメージがいっぱいに広がった。


(うんうん、私のこと考えてるわね。ずっと考えてる、嬉しい♡)


妄想が勝手に膨らんでいく。


——【脳内シミュレーション開始】——


涼子「翔太くん……もう会社なんか行かなくていいのよ、私が一日中甘やかしてあげる♡」


翔太「せ、先輩……本当ですか?僕は先輩に甘~く、支配されるのが大好きなんです……」


涼子「ふふっ、当然知ってるわ……私はあなたの『妻』なんだもの……さあ、いらっしゃい♪ 翔太くんの全てを支配してあげるわ♡」


——【シミュレーション終了】——


我に返った私は、もう一度翔太を見た。彼はまだ顔を赤らめながら席に戻っていくところだった。


(……かわいい……かわいすぎる……っ!ああもう、今日お昼休み10分前になったら速攻でお昼に誘っちゃおう♡)


私は席に着いてからも、しばらく自分の書類をホチキス留めしながら、ボーっとして何もしていない翔太の方をチラッ、チラッ……と見ていた。


翔太の心の動きは、もうはっきりわかる。


(“なんだろうこの安心感……”って思ってるわよね♡それはね、翔太くん……あなたが本能で、私を選んでるから♡)


——まだ名前も知らなかった頃、ずっと探してた“彼”が今、そこにいる。


私の世界は、やっと回り始めた。


→パート2へ!


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