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彼女の○○がヤバすぎたので全部お任せしました  作者: バンディット
第6章 結婚式プロジェクト
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第6章-EP12 涼子の能力的欲求不満(パート1)

【「翔太くん、お帰りのギュー!」】

挿絵(By みてみん)

「ただいまー」と翔太が帰宅した瞬間、


リビングから涼子がふわりとテレキネシスで浮遊して翔太にダイブ!


今日はいつもよりマシマシ強化版の“ギュー”。


さらに、強烈なリラックスホルモン操作まで浴びせられて、翔太は玄関で早くもメロメロ。


ギューとしたままソファに移動した二人。翔太は幸せすぎてぐったりしたような笑顔で聞いた。


「涼子先輩…今日はなんかすごく激しくないですか?」


「うふふ♡ そうなの。最近忙しくて、翔太くんをちゃんと甘やかしてなかったじゃない?」


「超能力ってね、使わないと逆にエネルギーが溜まってきて…欲求不満になっちゃうのよ♡」


「えっ、そういうものなんですか…」


翔太は涼子の抱擁から伝わる感情と熱量の圧に、思わずぞくっとする。


(な、なんか……涼子先輩、今ちょっと強すぎる……)


「だいたい2~3日で落ち着くから…それまでは能力使いまくるわよ♡ 覚悟してね、翔太くん♪」


「……なんかすごく嫌な予感しかしないです」


===================

【ダイナミック感情ブースター】


リモコンでテレビでもつけようとする翔太。


だが、そのリモコンは——


スッ……!


まるで意思を持ったかのように、涼子のテレキネシスでスルリと逃げた。


「え、テレビ見ちゃダメなんですか?」


「翔太くん、見たいチャンネルを思い浮かべてみて♡」


「(うーん、とりあえずニュースかな……)」


「ちょっとイメージが曖昧だわ、翔太くんもっと感情をこめてイメージして……」


「(涼子先輩にギューとされながらテレビでニュースを見るイメージっ!)」


「今度はばっちりよ♡」と涼子は翔太をギューっとハグ。


そして、空中に浮いたリモコンはクルクルと回転し、勝手にボタンを押し始めた!


テレビにはニュース番組が映し出される。


「これ、僕が押した方が早くないですか?w」


「うふふ♡ そういう問題じゃないのよ。翔太くん、よくテレビを見て?」


実はその間、涼子は翔太の感情に影響するホルモンを微調整していた。

普段ならサラッと流すようなニュースでも、翔太の感情感度はMAX状態!

涼子の“ホルモン操作モード・ダイナミックver”が発動していたのだった——。

普段なら「ふーん」で済むニュースにも、翔太の心はまるでジェットコースターのように揺さぶられていく——。


【ニュース:海外の戦争とその悲劇】


「涼子先輩、世界は……世界はどうなっちゃうんでしょうね……(号泣)」


【ニュース:増税決定】


「政治はなにやってんだ!!俺たちの暮らしはどうなるんだよ!!(激怒)」


【ニュース:新人アイドルデビュー】


「次のスター候補に選ばれたのは、清楚系美少女の……」


カクン!


翔太の視線が無理やり横に向けられる。


涼子のテレキネシスで翔太の顔が笑顔の涼子へロックオン!


「涼子先輩かわいい♡(感激)」


「翔太くん。いま感情の感度があがってるからね、他の女の子は見ちゃダメよ♡」


「……ニュースですら自由に見れないなんて(涙)……」


(……絶対、なんかやってるよねこれ……俺のホルモンのツマミひねってるでしょ涼子先輩)


===================

【初めての甘やかしリンク】


「うーん、今みたいな翔太くんへのホルモン操作もイジりもちょっとマンネリだわ。もっと効率よく能力の欲求不満解消できないかしら?ね、翔太くんもそう思うでしょ♡」


(……え、今イジりって言った?)


「そうだ!ふふっ翔太くん、私たちってもう心が繋がってるじゃない?、ちょっと試したいことがあるの。だから私の目を見てくれる?…」


涼子は翔太の手を握り、翔太を見つめる。


「さらに悪い予感がするんですが……あれ、なんだこれ?ドキドキする……」


翔太が涼子と目を合わせた瞬間から翔太の視線は磁石のような力で涼子の瞳に吸い付くように固定され動かすことができなくなる。


「じゃあいくよー翔太くん、いつも私に甘えてる時のように私のことだけ考えてね♡」


次の瞬間、翔太の意識が涼子の瞳の中にどんどん吸い寄せられていき——同時に翔太の中に涼子が入ってきたような感じがする。


心がリンクする。


「うまくいったようね♪私たちの心の繋がりを大容量の接続に切り替えてみたの♡」


「なんか変な感じです。どこまでが自分でどこからが涼子先輩かあいまいになったような」


「この状態で何ができるのかまだわからないけど、なんか翔太くんが私の中にいる感じがしてすごく幸せよ♡」


涼子の顔は上気して目がトロンとしている。


「僕もなんだか先輩に甘えたくなってきました……」


なにか涼子の中の翔太を包み込もうとする優しいエネルギーを翔太は直接感じられるように思えた。


「んふーっ♡今夜は徹底的に甘やかすわよ♡」


【その夜、地獄の“甘やかしタイム”】

・夕食はすべてテレキネシスでサーブされ、翔太は涼子に背後からギューとされたまま空中を舞うスプーンで強制「あーん」地獄

・食事が終わると翔太はふわっと浮かされてお風呂に移動される。そのあとドライヤーまですべて超能力で自動化された涼子プロデュース。翔太はもうされるがまま。

・夜の“甘やかし”はフルパワーモードで、最後に「チョコレートスペシャル(←既出、涼子を食べたくなっちゃう呪い)」が炸裂し、「幸せー!」と翔太は白目をむいて昇天


===================

(……これがあと2、3日続くのか……)


翔太はベッドの中で、恐怖と幸福がごちゃ混ぜになった感情と満足そうに眠る涼子を抱きながら、


「欲求不満モードの涼子先輩」に震える夜を過ごすのだった——。


パート2につづく!

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