第3章-EP02 甘やかし尽くされる同棲生活
【「翔太く〜ん♡ 朝だよ〜」】
涼子の甘い声が、耳元で囁かれる。
「ん……もうちょっと……」
翔太は布団の中でゴロゴロと寝返りを打つ。
だが——
ふわっ
「うわっ!?」
体が勝手に浮き上がった。
「ほら、起きないと♡」
涼子のテレキネシスで、翔太の体は布団ごとふわふわと宙に浮かされていた。
ベッドの上でぐるんと回転させられ、まるで赤ちゃんのように扱われる翔太。
「涼子先輩……朝からこれは反則……」
「ふふ♡ 私の彼氏なんだから、当然でしょ?」
そう言いながら、涼子は翔太をふんわりと抱きしめるようにテレキネシスで引き寄せる。
「ほら、まずは朝のぎゅ〜♡」
「んぐっ……」
朝からぎゅうううっと抱きしめられる。
涼子の体温がダイレクトに伝わり、いい香りがする。
(……なんだこれ、めちゃくちゃ心地いい……)
抗おうにも、翔太はすでに涼子の腕の中。
ほんの数秒前まで「起きたくない」と思っていたはずなのに、今はもっとこのままでいたいとすら思ってしまう。
「んふふ、幸せそうな顔してる♡ かわいい♪」
涼子は満足げに微笑むと、翔太の頬にちゅっ♡とキスをする。
「じゃ、次は朝ごはんね♡」
そう言って涼子は、ふわっと翔太の体をリビングまで浮かせて運んだ。
===================
【甘やかし尽くされる朝食】
リビングのテーブルには、すでに豪華な朝食が並んでいた。
・ふわふわのスクランブルエッグ
・カリッと焼けたベーコン
・バターの香るトースト
・濃厚なカフェラテ
「わっ……すごい……」
「ふふっ♡ いっぱい食べてね? もちろん、私が食べさせてあげる♡」
「え、まっ——」
「はい、あーん♡」
「……」
抵抗する暇もなく、涼子はスプーンに乗せたスクランブルエッグを翔太の口元へ。
「んぐっ……」
「おいしい?」
「……う、うまい……」
「よかった♡ じゃあ次はベーコンね♪」
「いや、自分で食べられるから——」
「だーめ♡ 翔太くんは私に甘えてくれればいいの♡」
涼子の愛情は徹底していた。
翔太がフォークを持とうとすると、そのフォークは宙に浮いて逃げていく。
「え、うそ!? ちょ、待って!!」
「ふふっ♡ だから、全部私が食べさせてあげるって言ったでしょ?」
涼子は優しく微笑みながら、また「あーん♡」と食べさせてくる。
(……これ……やばい……)
翔太は徐々に悟り始めた。
これ、俺、完全に甘やかされてダメになるやつだ……!!
でも、もう抗えない。
涼子の甘い愛情に、翔太はとろけるように溺れていった。
===================
【帰宅後の「お疲れ様♡」タイム】
仕事が終わり、同棲する部屋に帰ると——
「翔太く〜ん♡ おかえりなさい♡」
涼子が玄関まで迎えに来る。
「はぁ……疲れた……」
「はいはい、お疲れ様♡」
そう言って、涼子は翔太を抱きしめる。
「はい、今日もよく頑張ったね♡ ぎゅ〜〜♡」
「んぐっ……」
「よしよし♡」
頭をなでられ、優しく抱きしめられると、一瞬で疲れが吹き飛ぶ。
「じゃあ、今日は翔太くんが一番好きなメニューを作ったから、シャワー浴びてから食べようね♡」
「え、俺の好きなやつ?」
「うん♡ チーズたっぷりオムライス♡」
「……好き……」
「ふふ♡ 知ってるよ〜?」
(やばい、これマジで最高すぎる……)
涼子の腕の中に抱かれながら、翔太はこの甘やかし尽くされる生活から、もう抜け出せないと確信した。
「よし、シャワー浴びてくる……」
「うん、タオル用意してるね♡」
そして、シャワーを浴びた後——
翔太はさらに涼子の愛情たっぷりの手料理を食べさせてもらい、夜もたっぷり甘やかされるのだった——。
こうして、翔太は完全に涼子にメロメロにされ、彼女の支配から逃げられなくなっていった。