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魔法陣 × 世界災難 × 奇妙なキャンパスライフ

「北の国の都市は放射能に汚染され、人が住める場所ではなくなった」

政府がそう発表してから、数十年。

その街は、誰も立ち入らぬ廃墟と化した。


──だが。

時は経ち、状況は一変する。

新たなる《主狩しゅしゅが、この世界に生を受けた。

ヤツは再び人類世界に混乱をもたらすべく、


新たな《九狩きゅうしゅ》を集め、

かつての北の都市の廃墟へと向かう──。


________________________________________


「歴代と前代《主狩》の記憶は、すべて継承した……」

静かに雪を踏みしめ、《主狩》は呟く。


「懐かしいな、この雪の街。変わっていない。あの時のままだ」


「新任の《主狩》からお聞きしておりました。しかし……

あの時のことがあるせいか、《靈狩れいがり》は今回の作戦に加わらないそうです」


「気にするな。今の俺たちは、新たなる者たちだ」

主狩は静かに微笑む。


「ヤツがいようがいまいが、《九狩》の一員であることに変わりはない」


「しかし、それでもあと二人、足りません」


「問題ない。今は三人不足しているが、第六の者を見つけた」


「……これで魔法陣は発動できる。残りのことは後で考えればいい」


________________________________________

吹雪が舞い散る夜。

旧北国の広場の中心。

地面には、巨大な六芒星が刻まれていた。

六つの頂点には、それぞれ一本ずつ白い蝋燭が灯されている。

六つの影が、それぞれの位置に静かに立ち尽くす。


ただ、一人。

《主狩》だけが、六芒星の中心に立つ。

彼らは、ある儀式を執り行っていた。


やがて。

地球の軌跡と空間が、彼らの意思に呼応し、少しずつ歪み始める。


──ただし。

それに気付ける者は、この世界に《狩》の十人を除いて、

誰一人としていなかった。



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