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家行ってもいい?


翌日、学校では大きな騒ぎが起きていた。


教室に入るなり、クラスメイトの男友達である秋山亮(あきやまりょう)が俺に向かって質問してきた。


「祐二!お前、瀬戸先輩と付き合ってるって本当か!?」


えぇ!なんで知ってるの?と俺は顔に出してしまったらしく、亮はショックを受けていた。


「なんで?ありえない!どうしてお前なんかと!?」


失礼な奴だな……まぁそう言いたくなる気持ちはわかるが。


「最近お前女子にもてだしたと思っていたら、瀬戸先輩まで……なんでだぁ~!」


「うっさい!少しは静かにしろ!」


俺は亮を静めるべく、頭を叩いた。

そして気づく。周りでがっかりしている女の子たち。

どうやら俺と瀬戸先輩が付き合っているという噂が流れていたらしい。まぁ付き合いだしたの昨日なんだがそれ以前に噂は流れていた。

がっかりしている女の子たちからは「もっと早く告白すればよかった」と聞こえてくる。

たしかに、瀬戸先輩に告白される前にされていたらどうなっていたかわからない。



その日の昼休み。俺が弁当を食べようとしていた時。


「神崎君!お昼一緒に食べましょ~」


教室中に響き渡る声。その声は瀬戸先輩だった。

その声の大きさにびっくりし、クラス中からの視線を集めた。


「天気もいいし、屋上いこう♪」


俺の席までくると手をひっぱって屋上まで連れていかれた。

強引ではあったがいやだとは思わなかった。

周りからの視線は痛かったが……


屋上につくと適当な場所に座り、お互い弁当をひろげた。


「神崎君のお弁当っておいしそうだね~」


「そうですか?時間ないから結構適当なんですけどね」


瀬戸先輩は首をかしげる。なにかおかしなこと言ったかな?


「それって、神崎君が作ったの?」


「そうですよ。俺一人暮らしなんで」


「えぇ!そうなんだ。一人暮らしだと大変じゃない?」


「もう慣れちゃいましたよ。今じゃ一人のほうが気楽ってもんです」


そう言いながら俺は弁当をモクモクと食べる。


「じゃあさ、今日遊びに行ってもいい?」


ぶっ!何を言い出すんだ。思わず吹いちまったじゃないか。


「な、なんでですか?」


「それは彼氏の家に興味があるから。明日はちょうど休みだしね」


彼氏……いい響きだ。こうやって言われるとほんとに付き合ってるんだなと実感がわく。


「まぁ別にかまいませんけど……」


「やった♪それじゃあ放課後一緒に帰ろうね」


俺は了承すると再び弁当を食べだした。

ん?さっき明日が休みだからとか言ってたけど……まさか、ね。


瀬戸先輩が家に来る、そのことを考えるだけで午後の授業の内容ははまったく頭に入らなかった。





やはり思っていることを書くのは難しいですね。頭の中では構想できているのですが……

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