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告白の返事は……


それから1週間経過。


普通の男ならこれだけ女の子から良いように見られれば確実に天狗になるだろう。

モテる男はつらいね~なんて定番の台詞なんかもでてくるんじゃないか。

なに?古いって?作者若くないからね……

俺も最初はそうだった。女の子からキャーキャー言われたことなんてなかったから。

だがそれも最初だけ。今感じているものはただ一つ、めんどくさいということだけだった。



あいかわらず女の子からのアプローチは絶えなかった。

毎日似たようなお誘いが続けばすぐに飽きるというものだ。

いちいち対応していると疲れるだけなのでここ数日は誘われても断り、電話・メールにも対応しなかった。

それでも諦めんとばかりに近寄ってくる女の子たちに俺はうんざりしている。




そしてその日、決断しなくてはいけないことがあった。

そう、瀬戸先輩からの告白の返事である。

だいぶ日が過ぎていたがいいかげん返事をしないと、と思ったのだ。


告白の返事はもちろん「YES」。

あんな美人からの告白を断る理由などない。

しかし、別のことでも告白をOKする理由があった。

女の子からの多数のアプローチにうんざりしていた俺はひとつ考えがあった。

誰かと付き合ってしまえばそんなこともなくなるのではないか?と。



俺は放課後、瀬戸先輩を呼び出して告白の返事をした。

返事をする前はものすごく不安そうな顔だった瀬戸先輩だったが、返事を聞いた後はものすごく笑顔になっていた。

返事が遅かったのでダメなんだろうと思っていたらしい。

笑顔に加えて少し潤んだ瞳を見たときは思わず抱きしめてしまいそうになった。



人生初の彼女。こんな簡単に願いが叶ってしまって正直拍子抜け。

しかし彼女ができたことに俺は喜ばずにはいられなかった。

帰宅してからも考えるだけで顔がにやける。

これから瀬戸先輩とあんな事やこんな事を……

そう考えるだけで興奮している俺は他人から見たら危ない人だろう。

でも彼女できたらそう考えるのが男じゃないか!

え?発想がやばい?でも普通考えちゃうよね……


まぁこれで女の子からのアプローチもなくなるだろうし、苦労しなくなるだろう。

そんなことを思いながら俺は布団に入り目を閉じた。

やばい発想のせいでしばらく眠れなかったが……




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