表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/17

夏休み計画


亮に相談してから俺は女の子と話す機会が以前に比べて増えていた。

「答え」を見つけるためである。

付き合ったりするのに抵抗ができてしまったが、友達として話すだけなら問題ない。


その中でもよく話をする女の子、朝倉麻衣。

元気で活発、明るくて誰とでも仲良くなれる存在。

席が後ろなのでなにかあれば俺に話しかけてくる。


そして朝倉の友達である柊美鈴(ひいらぎみすず)も一緒になって話す機会が増えてきた。

朝倉と話しているとよく話に混ざってくるのだった。

柊も朝倉に負けないほどの美少女。言葉は丁寧で気品がある。

つまり「お嬢様」的存在。

いつも話をするとペースを崩されてしまうが、それもまたおもしろいところだった。



ある日、俺と朝倉と柊が話をしているとき、亮がめずらしく会話に参加してきた。


「なぁなぁ、もうすぐ夏休みだろ。なんか予定とかあるか?」


「いや、俺は特に決まってない」


「私も今のところはなにもないかな~。美鈴は?」


「私も予定は決まっていませんね」


「じゃあさ、泊まりでどこかいかないか?」


さらっと言ったことだったが、朝倉も柊もその意見に賛成してわいわいと話している。

いきなりすぎるが、夏休みは暇だろうし別にいいか。



その日から夏休み旅行に向けての計画が始まった。

行き先は海。2泊3日で泊まるところは柊が用意してくれるらしい。

そして参加者。男は俺に亮、そして亮の友達の高山健二(たかやまけんじ)

健二は顔は普通だが、サッカー部に所属していて運動神経は抜群である。

計画を立てているときに初対面し、すぐに話が合い仲良くなった。

女は朝倉、柊、朝倉の友達の佐藤奈美(さとうなみ)

佐藤は身長が低くて幼い容姿。まるで妹のような感じ。

しゃべり方も幼いので本当に俺たちと同じ年か?と思うくらいだ。

ただ幼くても美少女。そのロリっぷりに一部の男性は萌えてしまうとのこと。

言っておくが俺はそんな趣味はないぞ。


よく考えたら友達と旅行なんて行ったことないな。

それでもやっぱり楽しみなのは楽しみだった。

女の子とも一緒だし、もしかしたら「答え」について少しでもわかるかもしれない。


「神崎君、今日の放課後時間ある?」


そう聞いてきたのは朝倉。


「特に予定ないし大丈夫だけど、なに?」


「旅行に持っていくものとか買いたいから一緒にいかない?」


「あぁ別にかまわないよ。俺も買いたいものあるし」


「じゃあ放課後ね。あ、美鈴と奈美も一緒にいくから」



そして放課後、俺たちは街までいくとデパートに向かった。

結構大きなデパートでここだけで色んなものがそろえられる。


「んで、なに買いに行くんだ?」


「まずは水着だね!」


「ちょ、ちょっと待て!水着買いにいくのに俺は必要なのか?」


「とても必要だと思いますよ。男性の意見も参考にしないといけませんから」


「そうだよ~私の水着姿で祐君のこと悩殺しちゃうんだから」


柊さん、俺の意見など参考にならないと思うが。そして佐藤、お前の容姿じゃ悩殺できんぞ。


「あ~俺はそこらへんでしばらく時間つぶして……」


「神崎君に拒否権はないよ」


拒否権なしかよ。って朝倉、引っ張らないで。意外と力あるんだな。なんて言ってる場合じゃないって。いや水着姿見るのはうれしいことなんだが俺としては理性を保てるかどうかってことで特に朝倉と柊は間違いなく悩殺されるわけで佐藤に関しては幼児体系だから悩殺されないけどもしかしたら我が息子が元気になっちゃうかもしれないってことでそうなったら非常にまずいので拒否したいけどちょっと朝倉サン力が強すぎて振りほどけないんですけど柊さんそんなにやさしく掴まれると振りほどこうにも振りほどけないじゃないか佐藤後ろから押すな押すなよってどっかの芸人みたいなコメントしちゃったけどこのままじゃ水着売り場に……


「到着~」


着いちゃった……俺、がまんできるかな。耐えろよ我が息子!





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ