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第15話 愛されていた事実

*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·


   お読みいただきありがとうございました。


  ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


     よろしくお願いいたします。m(_ _)m


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「私ってば。お母さまの思う通りにコントロールされていたのね」


「言い方っ。キミ、その言い方は、お義母(かあ)さまに失礼だよっ」


 大男(トーマス)曰く。


 結婚前に、お母さまから私の取扱説明書なるものを受け取っていたと。


 それによると、私の生活はお母さまにバッチリ把握されていましたわ。


「放置されていたわけではなかったのね」


 作家活動をするときには干渉しないほうが良いこと。


 ひとりにしてあげた方が良いけれど、生活面でのサポートは必要なこと。


 特に食事は忘れがちになること。


 寝ている時に口元へ食べ物を持って行けば勝手に食べること。


「特にウサギリンゴは食いつきが良いのでおすすめ、なんだそうだ」


「……」


「実際、キミは良く食べた。ウサギの耳を持てばいいから食べさせやすいしね」


「……」


 食べさせてた?


 えっ?


 私、自分の知らない所で大男(トーマス)に餌付けされていたってこと?


「だって、他の誰かに頼むのも……ちょっとね」


「……」


 まぁ、確かに?


 いい年をした大人が病気でもないのに食事介助とか?


 変と言えば変よね?


「リンゴとか食べさせる時に、唇が指に触れたりするからさ。他の人にはさせたくないっていうか……」


 んんっ?


「ってか、私に言いなさいよっ」


 言ってくれれば自分でなんとかしたわよっ!


 私、大人だしっ!


 やれば出来る子よっ!


「集中している時には、何を言ってもダメって……ほら、ココに書いてある」


「……」


「空返事はするけど、聞いてないから意味ないって、さ」


 お母さま?


 そのような事実があるなら、まず私に言って下さらない?


 そもそも、ロザリーに頼んだっていいじゃありませんか。同居しているんだから。


(ロザリー)は嫁に出すのだから巻き込むな、って事らしいよ」

「……」


 まぁ、なんというか。


 私、思っていたよりもお母さまに把握されておりましたね?


 愛されていましたわ。


「結婚したんだから、オレがしっかり管理しろ、って言われた」


「……」


 えーと。

 えーと。

 えーと。


 ……んん?


 それってぇ……。


 私……小っ恥ずかしいから。


 布団被って寝たふりしていいかしら?

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   お読みいただきありがとうございました。


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