第15話 愛されていた事実
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「私ってば。お母さまの思う通りにコントロールされていたのね」
「言い方っ。キミ、その言い方は、お義母さまに失礼だよっ」
大男曰く。
結婚前に、お母さまから私の取扱説明書なるものを受け取っていたと。
それによると、私の生活はお母さまにバッチリ把握されていましたわ。
「放置されていたわけではなかったのね」
作家活動をするときには干渉しないほうが良いこと。
ひとりにしてあげた方が良いけれど、生活面でのサポートは必要なこと。
特に食事は忘れがちになること。
寝ている時に口元へ食べ物を持って行けば勝手に食べること。
「特にウサギリンゴは食いつきが良いのでおすすめ、なんだそうだ」
「……」
「実際、キミは良く食べた。ウサギの耳を持てばいいから食べさせやすいしね」
「……」
食べさせてた?
えっ?
私、自分の知らない所で大男に餌付けされていたってこと?
「だって、他の誰かに頼むのも……ちょっとね」
「……」
まぁ、確かに?
いい年をした大人が病気でもないのに食事介助とか?
変と言えば変よね?
「リンゴとか食べさせる時に、唇が指に触れたりするからさ。他の人にはさせたくないっていうか……」
んんっ?
「ってか、私に言いなさいよっ」
言ってくれれば自分でなんとかしたわよっ!
私、大人だしっ!
やれば出来る子よっ!
「集中している時には、何を言ってもダメって……ほら、ココに書いてある」
「……」
「空返事はするけど、聞いてないから意味ないって、さ」
お母さま?
そのような事実があるなら、まず私に言って下さらない?
そもそも、ロザリーに頼んだっていいじゃありませんか。同居しているんだから。
「妹は嫁に出すのだから巻き込むな、って事らしいよ」
「……」
まぁ、なんというか。
私、思っていたよりもお母さまに把握されておりましたね?
愛されていましたわ。
「結婚したんだから、オレがしっかり管理しろ、って言われた」
「……」
えーと。
えーと。
えーと。
……んん?
それってぇ……。
私……小っ恥ずかしいから。
布団被って寝たふりしていいかしら?
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