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第14話 大男は意外とマメ

*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·


   お読みいただきありがとうございました。


  ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


     よろしくお願いいたします。m(_ _)m


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 うぅ……ん。なんだか口の中が甘酸っぱい……。


「本当にキミときたら……」

「……?」


 あら? 大男(トーマス)の声が、聞こえたような気がします。


 パチリと目を開けると、目の前にぼやけた赤と白がありましたわ。


 紅白でおめでたい、と、思いつつ、唇にくっつけられた甘酸っぱいモノを口に含みます。


 しゃりっとした食感。


「ん……コレは……リンゴね?」

「気が付いたか?」


 視線を上げれば、大男の姿がそこにありました。


 手には食べかけのウサギリンゴ。


 お尻の辺りが欠けています。


 歯形クッキリ。


「あー……」


 私が口にした甘酸っぱいモノは、コレだったのね。


 しかも……。


「幻聴では、なかったのね」


 なんとなく呟く。


「幻聴でオレの声が聞こえるほど、恋しがられちゃった?」

「……」


 何となく、聞き捨てならん事を聞いたような気が致しますけど無視します。


 とりあえず口のなかにあったリンゴをしゃりしゃりっと噛み砕き、ガバリと上半身を起こしました。


 私、いつの間にかベッドに寝かしつけられていましたわ。


「一体、なにがっ……」

「ああっ。いきなり起き上がらないっ」

「っ……」


 ふらっときましたわ、ふらっと。


 確かにいきなり起き上がったのは、良くなかったようです。


 再びベッドへ寝かしつけられてしまいましたわ。

 

「一体なにがどうなって……」

「キミは倒れたんだよ」

「……」


 倒れた?


 あら? 


 私、丈夫だから今まで倒れたことなんてなくてよ?


「締め切りだからって無茶するから」

「……」


 締め切りに追われる生活なんて、今に始まったことではなくてよ?


「もう、キミって人は。全っ然分かってないだろ?」

「……」


 ハイ。全く状況が理解できておりません。


「お義母(かあ)さまから聞いてたより、ホント酷いな?」

「……」


 お母さま?


 え?


 何の話かしら?


「キミは執筆に没頭すると回りが見えなくなるからと。キミに関する取説に書いてあった」

「はぁ?」


 大男(トーマス)は分厚い便箋の入った封書を私の前に差し出した。


 え?


 これが私の取説?


 ええ?

 

「せっかくアドバイスを貰っていたのに。ちょっと目を離したらコレだ」


 大男(トーマス)が大袈裟に溜息を吐く。


「……」


 ムカつきますわ。


 どういうこと?

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   お読みいただきありがとうございました。


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