表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/17

第10話 ウエディングドレスに誓いのキス

*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·


   お読みいただきありがとうございました。


  ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


     よろしくお願いいたします。m(_ _)m


*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·

 ウエディングドレスを着て静々と歩く私。


 実際にはコルセットとドレスの重みで潰れてしまいそうなのですが、そんなことは言っていられません。


 結婚式が終われば、キャッキャッウフフの白い結婚生活が待っています。


 こんな所で倒れている場合ではありません。


 今まではお金のために書いていましたが、これからは書きたい小説が書けるのです。


 未来は明るいっ!


 侯爵家の来賓に上位貴族が多いとか、王族が混ざっているとか、新聞記者が取材に来てるとか、そんなことを気にしている場合ではありません。


 とにかく、誓いのキスを決めてサインをしなくては。


 大男(あっ、トーマス・ニコルソン侯爵令息のことよ)には、『キスは形だけだから気にしないで』なんて言われましたけど。


 そんな事はどうでもよくてよっ。


「まぁ、なんて華奢な花嫁さん」

「綺麗ねぇ」

「ええ。ご覧になって、ウエディングドレスの刺繍を」

「素敵ねぇ。さすがニコルソン侯爵家の花嫁ね」

「旦那さまであるトーマスさまも素敵」

「おふたりとも背が高くてらっしゃるから、お似合いね」

「美しい結婚式ね。理想だわ」


 この良き日に、お父さまも、お母さまも、ロザリーも、涙と鼻水でグッチャグチャですけれど。これも含めて理想の美しい結婚式と言えるかしら?


 お父さまに手を取られてウエディングロードを歩く私。


 ちょっと、お父さま。鼻をすする音がうるさくてよ?


 まるで本当に嫁に行くようではありませんか。


 大男の隣に到着して、少しほっとする。


 ベール越しに見るトーマス・ニコルソン侯爵令息は、やはり大きいです。


 特に感想はありません。


 本当です。


 信じてください。


 大きな手がベールを持ち上げて、緑色の瞳と目が合う。


 誓いのキスは約束通り、軽く唇に触れる程度。


 なるべく他人から見られないように、という配慮から全身を抱え込まれるようにしてキスされました。


 全身包まれるような抱擁。


 キスよりも抱擁のほうがドキドキするモノなのですね。


 結婚証明書にサインしながら、心の取材メモにしっかり記載しておきましたわ。


 私、作家なので!

*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·


   お読みいただきありがとうございました。


  ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


     よろしくお願いいたします。m(_ _)m


*:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·✽:.。..。.:+·゜·

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ