復活
主人公復活!
私は見覚えのある、祭壇のような場所で目を覚ました。
状況を確認しようと身体を動かそうとするも、身体はピクリとも動かない。
それどころか、人の形すらしていない肉塊に成り下がっているようだ。
どうやら身体の再構築に失敗したらしい。いや、身体だけではない。
龍の魂を取り込み〈真なる神〉の領域に踏み込んでいた私の魂が、見るも無惨になっているのが分かる。
やはり、原子の力に変換され更に使用された身体と魂の完全な再構築は、たかだか千年じゃ無理があったようだ。
まぁ、良い。
まずは身体を造り直そう。
(【構築:最適な身体】)
ーーー グポ グポ グポ グポ
不気味な音を立て、肉が盛り上がり、骨が伸び、内臓が生まれ、管が通り、皮が付き、毛が生え、人間種の身体が出来上がっていく。
数分で身体の構築は終え、立ち上がり喉の調子や内臓、血管などの働きを確認する。
「ん"ん"っ!あーあー。良し問題なし」
(【鏡】)
外見は目で見て確認したかったので姿見を造る。
そこに写っていたのは、身長180cm、長い耳に褐色の肌、そして赤い瞳と白髪。
何処からどう見ても黒森人にしか見えない。実に私好みの身体だ。
スペック自体は前と比べて龍と小鬼ぐらいの差が出来たが、コレばかりは魂と同じで時間を掛けるしかない。無理な回復は逆に身体に悪い。
おっと、危ない、服を忘れていた。
痴女呼ばわりされてしまうのは勘弁願いたいからな。
(【構造:下着、背広、外套】)
下着に背広を着て、その上から黒い外衣を羽織る。今も通用する服装かは分からないが、取り敢えずコレで良いだろう。
さてコレで現状残る問題は、此処が何処だか分からない事だけか………………。
デンデン




