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プロローグ



黒歴史ですね





英雄英傑の血肉を喰らい。


強大な龍の魂を取り込み。


不労不滅の吸血鬼を剣に変え。


千の魔術を納め。


偉大な神の神技をその身に刻んだ。



 現世にて神々すら憔悴する数え切れない程の大罪を犯し、泥を舐め、生にしがみ付いた私の末路は永久の幽閉。


 それは良い。

 だが、私の全てを破壊し終わらせたアイツが、未だのうのうと現世で暮らしているのは我慢出来ない。

 一万年の苦労と努力の結晶が、経った数十年しか生きていない人間に完膚なきまでにメチャクチャにされたなんて許せる筈が無い。


 神々が裁かないのなら私が裁こう。


 コレは勝算の少ない掛けだ。

 現世に蒔いた幾つかの種が根吹き私の救い手となるか。それとも人の糧となり終わるのか。


 なに、時間は腐る程ある。

 来るかも分からない救いを私は何時までも待とうじゃないか。この暗い暗い檻の中で……………




 ◇ ◇ ◇




【夜空は聴いて朝は唄う〜】


 唄が聴こえる。

 私の術を持つ呪いの唄だ。


【永久を越えて何処までも〜】


 精度は上々。

 しかし、元からそういった力を持つ術とはいえこうも強く聴こえるとは。

 よっぽど強大な格を持つ存在に唄われているのだろう。超次元の存在に列なる者かもしれない。


【十の城を築き上げ〜】


 次元を越え聴こえる唄は、静かにゆっくりと私を原子の力に変換し順調に容赦なく吸い上げていく。


【星よ私を観て上げて〜】


 私が無くなる。

 死という言葉すら生温い存在の消失という感覚は、久しく感じなかった恐怖の感情を呼び覚ます。


 だが、停止はさせない。

 全ての術を受け入れる。


【唄う私を観て上げて〜】


 それにしても五千年前に蒔いた種の中で1番期待してなかったコレが、まさか実とは思わなかった。


 

 やはり人の…狂気は素晴らしいモノがある。


【明日はきっとやって来る〜】


 さて、…そろそろ限界か……

間も…なく私……、は完全に変換され……る。


 …更に、……此処か…ら千………、年後…


 ……さ、い……後の…術が上手、……く………発動する……と…、いいが………



【皆んなで楽しく唄おうよ♪】



 ………あぁ、…本当………に、…た…の…、し、み……………、だ………………。











ふぃ〜

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