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5.私とは…

私、鷹司めぐみ。現在15歳。高校一年生。古くからの名家の家に生まれた。


お父様は鷹司財閥の役員をしているらしい。お母様はどっかのデザイナーをしているらしい。お二人とも仕事で忙しいことが多い為、使用人の橘璃子さんが家事全般をしてくれている、因みに住み込みで私が小学校5年生から仕事をしてくれている。とても優しいお姉さん的存在。いつも私のことを気遣ってくれている。


兄弟は二人の兄がいる。長男が孝之兄様。年齢21歳、大学3年生。次男、凛久兄様。年齢17歳、高校3年生。兄弟の仲は割とドライだと思う。お互い必要以上に干渉しない。お父様とお母様も放任主義というか、自己責任で行動するように常日頃から言っている。兄様方はお優しいと思う。その一例として、私がお風呂上りにリビングに行くと、お兄様方が待っていたかのようにソファーに座っている。


私を見ると孝之兄様が黙って立ち上がりコップに冷たいお水を入れて私に渡してくれる。凛久兄様はここに座りなって言って椅子を引いてくれる。毎日それをしてくれる。多分優しいんだと思う。でもほかの兄弟がどういうことをしているのかはわからないので、あくまでテレビやネットで得た情報から客観的に分析した結果である。


こんな家庭環境なのが影響しているのかわからないが、人と関わるという行為をサボっていたのだと思う。友達がいなくても困らないかったし、寂しくもなかった。


学校のクラスメイト達は私のことを虐めていたわけでもなかった。例えば私が教科書を忘れてしまい困っている時隣の席の子や、後ろに座っている子たちが、積極的に教科書を差し出してくれた。お礼を言うと恥ずかしそうに笑っていたのが不思議だった。ほかにも困ったことがあると皆が親切にしてくれるから、いじめではないと思う。


でも、普段私が自分の机で読書をしている時や、給食の時、誰にも声をかけられたことはない。皆は楽しそうにテレビの話題や、友達との遊んだ話など色々楽しそうな話が耳に残っていた。教室で私はずっと一人だった。私には必要のない、友達という関係。勿論、幼稚園、小学校、中学校、どの時代でも私には友達がいたことは無かった。

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