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3.コミュ力、無さすぎ、私

「頭をあげてください!全然大丈夫です。私が受験票を落としてしまって、探していたんです。それで鷹司さんが見つけてくれただけですから。気にしないでください。それだけですから」


ん?受験票?つい先月のことが思い出せない位、私はおバカなのだろうか。これだけ私は他人に興味もてない人間になってしまったのだろうか。自分が恐ろしい。そう思ってしまった。でも何か話をしないといけない。紅茶を一杯飲んでから話をした。


「ごめんなさい。そのことは覚えてないです。でも九条さんにお会いしてたんですね。私…」

「はい。それで、鷹司さんに一目惚れしてしまいました。だから気持ちを伝えたくて、勇気を出して告白しました。ご迷惑をおかけしてごめんなさい」

「あぁ、それは大丈夫です。迷惑だと思ってません。というか、私今まで友達を作ることもなくて、他人と関わるとか、なかったから。正直、なんで私って思っただけで」

「え?そうなんですか?こんなに可愛いのに。とても素敵な女の子なのに。とても信じられません」


そう言って彼女は下を向いた。恥ずかしそうにそわそわしている。私ごときにそういう態度取る人を初めて見た。この人は本当に私が好きなんだろうか。どうしてそういう気持ちになったのかが気になる。今までそういう人に会ったことがなかったし。それに私はとても暗い人間だと思うし。魅力ないし。少し聞いてみようか。


「あの~」

「はい。なんでしょう?」

「どうして、私が、好きなんでしょうか。今までそういうこと言われたことがなかったから気になってしまって…」

「なぜって。一目惚れだからです。鷹司さんのことをずっと考えるんです。そうすると胸がドキドキしちゃって。苦しいんです。だから、気持ちを伝えようっと思って」

「私ごときのことで?」

「え?私ごときって。私は本気です!そこは信じてください」

「あ、ごめんなさい。信じます。それで、九条さんは私とどうしたいんでしょうか?私はどうすればいいんですか?」

「どうすればいいって…。出来ればお付き合いしたいです。私と恋人同士になってほしいって思ってます」

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