21.私のミカタ
高校生活もだいぶ慣れてきた。
中学まで私の周りには誰もいなかったけれど、高校生になってから私の周りには4人の女子高生が傍にいてくれている。
その中に私が好きだと言ってくれた女の子と密かにお付き合いをしている。
彼女の名前は『九条愛衣』。
容姿端麗でスタイル抜群。
まさに美少女である。
彼女が発する声も美しくとても耳心地のいい音を繰り出す。
そんな彼女は私のことが好きだと言ってくれている。
私は彼女とは正反対で容姿やスタイルはあまりいいとは言えないと自分では思っている。
お洒落も興味がない。
お化粧をしたこともない。
女の子らしさは全くないと思っていた。
彼女にそのことを以前話したことがあった。
すると彼女は私の頬を掴んで少し起こった表情をしていた。
「めぐちゃん!貴女はとっても美人さんなんだよ。それにスタイルだってとってもいいんだから。私より美人さんが何を言ってるの。あまり自分を卑下してはダメ」
怒られてしまった。
そうなのか。
私は周りから見て美人なのだろうか。
彼女の目にフィルターがついていてそう見えるのではないだろうか。
そう思った私は小鳥遊さんたちにも同じ質問をしてみた。
「鷹司さん、貴女がそうだったら私は同じ女として落胆してしまいますよ」
「そう、なのでしょうか…。私今まで人からどう見られているか分からず、話しかけられたことがないから、不細工なのではと思っていたのですが…」
「それは貴女がとてもお美しいから皆さん何も言えなかったからでは?」
「…そうなのでしょうか」
「ええ。私は貴女がとても綺麗だと思いますし、お友達になりたいと思ったのです」
「有難うございます」
「自信もっていいんです。ね、鷹司さん」
二人がそういうということは私は不細工ではないという事なのだろう。
私が今まで自分の容姿に自信が持てなかったのは私自身が勝手に思っていたことなんだろうか。なんだか急に恥ずかしと思ってしまった。
色々な事を考えていたら放課後になってしまった。
小鳥遊さんたちと校門前で別れ、私と彼女は駅へ向かった。
彼女は学校が見えなくなると私の手を繋ぐのが日常になっていた。
何気ない会話が最近とても楽しいと感じるのだ。
「今度のお休み、楽しみね」
「うん。遊園地行くの楽しみだね」
「どんな服着ていこうかしら」
「私はいつものワンピースかな」
「私もワンピース着ていこうかしら」
「いいね。お揃い」
「ふふふ。私たちの服装みたら皆さんビックリするかしら」
「なんで?」
「だって…まるでペアルックじゃない」
「ペアルック?それはどういう意味なの?」
「知らないの?恋人同士同じ服装しているってことよ」
「そうなんだ。知らなかった。それじゃ、着ていくと怪しまれそうだね」
「まぁ、いいじゃない。仲良しってことで」
「そう、だね」
笑いながらそうだよ、って言う彼女。
私たちは恋人同士。
ハグもしたし、キスもした。デートも何回かした。
他の恋人たちと同じようなことをこれからしていくのだろうか。
これから先のことは私には分からないけれど、彼女が楽しいのであればそれでいいと思った。
そして私も楽しいと思えるようになってきたのだった。
いよいよ待ちに待った遊園地へ行くイベント発生。




