表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
75/118

烈火の魔女メアリー09

 きれいだなぁ。

 なぜかそう思った。

 

 そして、だんだん青い光が赤い光を押す。

 たぶん、やつの魔法の方が上。

 でも、わたしはさっきすごいのぶっぱなしたし。

 初撃なら負けない。

 

 ただ、惨敗ではない。

 少し押し返されたくらいで、わたしの頭の上で爆発する。

 これで、この門にはシキブがいないのがばれてしまった。

 やつもこれで遠慮なく魔法を展開できる。

 魔導士にとって、シキブはやばいからな。

 この門を破壊して、兵士たちがなだれ込めばいい。

 それに一番邪魔なのはわたし。

 魔法使いだ。

 

 次で本気の攻撃が来る。

 お酒をのんでもガソリンは満タンになるわけではない。

 半分くらいが関の山。

 魔力量はやつのほうが上だろう。


 でも、なんか笑ってしまう。

 そういえば、カルマも敵が強ければ強いほど楽しそうに笑ってたな。

 わたしもその域に達したのだろうか。


 相手は魔法陣を展開する。

 名門魔導士の2代目。

 正統の魔法だ。

 魔法陣をみただけでわかる無駄はなく洗練されている。


 わたしもそれに対抗して魔法を展開する。

 別に負けを確信しているわけではない。

 この魔法さえしのげれば、無限の魔法タンクを持つわたしにも勝機はある。


 長い時間の魔法だ。

 これはカギヤの最高レベルの攻撃が来る。


 相手は魔法を発動する。

 魔法陣から青白い光がこっちに向かう。

 わたしも魔法を発動、赤い光が青にぶつかる。

 そのとたん、赤い光は消滅する。

 そして、青い光だけがこっちに向かってくる。

 それも広範囲の魔法でなく、効果を絞った単体攻撃だった。

 シキブのバリアを警戒したのだろう。


 そこからはスローモーションとなる。

 青い光は氷の攻撃ではなかった。

 一瞬の絶対零度、それはわたしとまわりの世界を凍らせた。

 その氷結はわたしの時間さえ凍らせたのだった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ