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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
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聖剣士カルマ39

「お前ら、下がれ!」

 一人の剣士が、前に出る。

 さあ、ここからが本番だ。

 いきなりラスボスは出てこない。

 とりあえず中ボスをクリアしないとならない。


「誰でもいい。早く殺りあおうぜ」

 俺は剣士を睨む。

 そう、ゆっくりはしていられない。

 村が落ちる前にボスまで倒さないとならないのだ。

 それも、今の俺の戦いを見て、まったく動じていないやつらをだ。

 たぶん、自分でもそれくらいのことはできるという奴らなのだ。


「俺はヤクモ。

 革命団親衛隊長だ」

 黒い服の男がサーベルを抜く。

 その姿勢だけで、こいつの強さはわかる。

 フリードマンより上。

 革命団総裁並みの気力を発している。

 たぶん、こいつがナンバー2だろう。


 そして、その後ろにもう一人、団長を守っている。

 こいつもかなりやばい奴だ。

 ただ、アイザックがその近くに迫っている。

 いくら俺でもこのクラスの敵を2人相手にするのは避けたいところだ。

 もうひとりはアイザックに任せよう。

 そして、俺がヤクモと総裁を倒す。


 俺も剣を構えて姿勢を低くする。

 これは剣の基本を知っているものから、素人剣法と言われる。

 地を這うような姿勢で相手の動きを見きわめる。

 時間があれば待つということもできるのだが、そうもいかない。

 こっちから攻めるしかない。

 相手もそれはわかっている。

 たぶん、特殊能力を持っている。

 そういう敵は先制攻撃で相手がなにも分らないうちに倒してしまうか、相手の出方を見るタイプがある。


 俺は低い姿勢で飛び込んで、足を斬るように掃う。

 そう、初撃はこれに限る。

 もし避けるために飛び上がるとそれが隙になる。


 相手は踏み込んでくる。

 低い位置から剣を振って、俺の剣を受け止める。

 相手は下手から剣を振る、その伸びあがった姿勢はすぐに元に戻せない。

 俺は返す刀で突きを繰り出す。

 俺は体勢を崩しても関係ない。

 猫の眷属の能力でどの姿勢からも踏み込むことができる。

 そう、地面だけでなく、空気も蹴ることができるのだ。

 この姿勢からは絶対避けられない攻撃。

 俺の突きは相手の腰を突き刺す。

 そう思ったとたん、剣先は相手の剣に弾かれるのだった。



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