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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
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聖剣士カルマ37

「さて、行くか」

 俺はアイザックに目で合図する。

 時間勝負だ。

 村が落ちるのが早いか、俺たちがリーダーを倒すのが早いか。

 村はあいつらに任せておけば、簡単に落ちることはないだろう。

 その間に、相手リーダーの首を上げる。

 本当なら暗殺は俺の得意技のはずだ。

 闇の組織に入ってのだからな。

 普通の剣士よりは闇に通じていると思う。

 それは潜入に関してだけだ。

 俺にはアイザックのように静かに相手を殺すスキルはない。

 ただ、これだけの組織のリーダーだ。

 静かにというわけには言わないだろう。


「わかった」

 アイザックは襟を口にかぶせる。

 完全な忍者装束。アイザックは戦闘態勢に入る。

 そのまま、木の上から落下する。

 音も立てずに枝を使って落下スピードを落とす。

 そのまま、地面に降りて、警備の兵を倒す。

 これまで、秒の仕事だ。


 俺もそのあとに続いて降りるが、アイザックのようにはいかない。

 スピードは遅いけど、これでも普通以上の速さだ。


 地面におりると天幕まで走る。

 足音を立てずに走る。

 これは俺の得意とするところだ。

 なぜか猫のように走れるのだ。

 それから猫のように飛べるし、猫のように柔らかな動きができるのだ。

 それが俺の自由な剣の基礎となっている。


 天幕に近寄る。

 隙間から中を確認する。

 真ん中にいるのがリーダーだろう。

 その両脇の2人が幹部といったところだろうか。

 やばいくらいの気を感じる。

 かなりの使い手だ。

 リーダーもここにいるだけでわかるほどの闘気を出している。


 しかし、それ以外は知れている。

 あの3人が倒されるなんて考えていないのだろう。

 だから、あいつらを倒しさえしたら、俺たちの勝ちだ。


「誰だ!」

 幹部の一人が俺たちに気づく。

 まあ、遅かれ早かれ戦わなくてはならないのだ。

 俺は天幕を開け、陣の中に飛び込むのだった。

 その俺を中の兵士たちが囲むのだった。


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