表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
49/118

烈火の魔女メアリー01

 カルマは覚えているのだろうか。

 わたしのこと…

 たぶん、あんな人だから覚えてないんだろうな。

 でも、それでもいい。

 カルマはわたしにとってヒーローなんだから。


 わたしは小さいながらも貴族の娘だった。

 あの時、わたしはまだ12歳だった。

 両親と旅行に行った帰りにわたしたちの馬車は盗賊に襲われた。

 もちろん、こっちも護衛の従者を連れてたし、父も貴族のたしなみとして剣を使えたのだった。

 ただ、相手は普通の盗賊ではなかった。

 B級冒険者崩れを含む10人の盗賊団だった。


 普通貴族の馬車は狙わないのだけど、こいつらは違った。

 自分たちの力を十分に理解していた。

 護衛とちがって、奪う方は相手が強ければ逃げればいい。

 どんな敵でも体を張る必要はない。

 そんなやつらに私たちの馬車は襲われたのだ。


 こっちの護衛はB級1人とC級が2人。

 普通はこれでも十分なくらいの護衛だった。

 ただ、わたしたちは運が悪かった。

 盗賊団がバカすぎたことだ。

 普通、盗賊団は貴族は襲わない。

 もし、そんなことをしたら賞金をかけられて追われるからだ。

 その時はいい。

 でも、賞金首となるとあらゆるところから狙われるようになる。

 すべての冒険者が敵になるのだ。

 もう、宿屋で休むのにもゆっくりと休むことはできない。

 宿屋が冒険者に情報を売ることがあるからだ。

 ただ、バカたちは義賊を気取っていた。

 俺たちは腐った貴族大きな商人を粛清しているだけだという。

 そんなやつらに私の馬車は狙われたのだ。


 いきなり護衛が斬り捨てられた。

 そして、父が剣を持って戦うこととなった。

 父の剣は貴族の剣、所詮彼らの殺人のための剣に敵わなかった。

 父は3人の剣士によってなぶり殺しになれた。


 そして、私と母と侍女たちの4人が馬車から出されることとなった。

 それを囲み見下ろす盗賊たち。

 その顔には下種な笑み。


「このババアは使えそうもないな。

 あとは侍女だが、まあまあといったところか。

 そして、この娘、なかなかの上物だがな。

 そういう趣味のやつもいたよな。

 こいつら貴族は奴隷として売れないからな」

 そう、貴族を奴隷として売るのはリスクが高すぎるのだ。

 もし、見つかったときには持ち主は死刑となってしまう。

 そのため、表の市場だけでなく裏の市場でも敬遠されるのだ。

 売ったところから足がつくこともある。

 結局、自分たちで楽しむしかないのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ