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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
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エリル教修道士ベルツ05

 いきなり傭兵の首が飛ぶ。

 そして、グシャと言う音とともに傭兵がひしゃげる。

 人間がつぶれる音です。

 すべての人に愛を。

 これがエリル教の教えです。

 あんたらにも教えてあげましょう。

 あんたらの救いは死。

 一撃で殺してあげましょう。

 苦しまんようにな。


 わてらはゆっくりと門に歩いていく。

 わてらの足元にはもう10人くらいの傭兵が倒れてます。

 わずかな金のために命を落とすとはかわいそうな人たちです。

 いきなり門は閉じられ、2階から矢や魔法が飛んできます。

 そう、ギャングたちは接近戦では分が悪いとわかったんでしょう。

 飛ぶ道具を使いはじめます。

 しかし、わたしは僧侶です。

 僧侶の魔法は回復と強化。

 気を練ってオーラをまとうことで、普通の魔法や飛び道具は効きません。

 カルマはんも同じ、魔法も矢も斬ってしまう。

 あの剣技に姑息な攻撃は通用しまへん。

 

 門の前でわては錫杖を振ります。

 それだけで、木の扉は粉々に砕けます。

 砦といっても、少し大きい建物。

 壊すのは簡単です。

 カルマはんももう片方の扉を斬ります。

 わてらを阻むものはありません。

 建物に入ってしまえばこっちのもんです。

 建物内では、大きな魔法は使えません。

 それに、なんで頭は上にいるんでしょうな。

 逃げ道がなくなるだけやのに。

 この近くでは一番高い建物です。

 10階建てといったとこでしょうか。

 舐めすぎです。

 わて一人なら、ボスにたどり着く前に力尽きていたでしょう。

 しかし、カルマはんがいます。

 たぶん、カルマはんなら一人でもギャングを全滅できるでしょう。

 今回はわてに仇をとらそうとしてくれてるんでしょう。

 あくまでサポートに徹してくれてます。


 一階は終わり。

 もう、ギャングは全員、床に転がっています。

 わては、階段を見つけて上ります。

 ゆっくりと上っていきましょう。

 ボスに追い詰められる恐怖を味わってもらいましょう。

 子供たちも怖かったはずです。

 それと同じ恐怖です。

 目の前の男を錫杖で殴ります。

 こいつも普段は弱者をいたぶってるんでしょう。

 そいつが命乞いをしています。

 そんなの神が許してもわては許しまへん。

 わては錫杖でとどめを刺します。


 わてとカルマはんは死体の山を築きながら最上階を目指すのでした。

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