表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
30/118

聖剣士カルマ29

 そこにこの猫ニャンが来て、建物をぶっ壊したり、貴族をぶっ飛ばしたり。

 俺にも魔法をぶつけてきたんだけど、なぜかやつの魔法は全然効かなかった。

 ミーニャといったかな。

 アキヒロのことで俺には恨みをもっているはずだった。

 そして、ここに来たということは、俺を殺しに来たということか。

 ややこしいところにややこしいのがやってきたものだ。

 とにかく、今は猫ニャンに構っている場合ではない。

 あいつと話をして待ってもらうしかない。

 今、俺が倒されたらこの村はやばいことになる。


 俺は手をあげて出ていく。


「カルマだにゃん。

 わたしはラーニャだにゃん。

 ミーニャとはちがうにゃん。

 アキヒロを殺したおまえを殺しに来たにゃん」

 いや、あの時の猫ニャンだろう。

 その設定替えは意味がわからないし。


「兄貴を殺すだって?

 このチビが?」

 ケントが絡んでくる。

 なんか、こいつって俺へのリスペクト半端ないんだよな。

 しかし、こいつくらいじゃ、猫ニャンの相手にならない。

 とにかく、止めないと。


「ケントやめておくにゃん、こいつは」

 言葉は治らないし、遅かった。


「うるさいにゃん!」

 ケントが猫ニャンを捕まえに行く。

 そのケントに手をグーにしてスナップだけのパンチ。

 俗にいう猫パンチだ。

 そのリーチの違い。

 ケント、なんかあたりにいってないか?


 ケントは派手に回転して転がっていく。


「待つにゃん。

 俺が話をきくにゃん」

 俺は猫ニャンの前に立つ。


「おまえが、カルマにゃん?」

 猫ニャンは腕を組んで、背をそらす。

 精一杯、偉そうにしたつもりだろう。

 それに知ってるだろう?

 その初めて会うって謎設定の意味がわからない。


「そうにゃん」


「わたしは神官アキヒロからこの世界を託されたものにゃん。

 おまえはこの世界の敵だにゃん。

 お前を成敗しにきたにゃん。

 ニャンゴルモア!マグロ味だにゃん」

 猫にゃんはそう言って、指を天に掲げるのだった。 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ