表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
23/118

聖剣士カルマ22

 おれの剣がフリードマンを斬る。

 

 隙だらけの腹に剣撃が決まる。

 普通、これで終わりだ。

 でも、手ごたえが違う。

 いままでに人や魔獣を何百となく斬ってきた。

 しかし、その手ごたえではない。


 そして、剣はすごい力でもとに戻される。

 まさか、こいつの身体は攻撃を反発させるのか。

 俺の身体が剣と一緒にはじかれる。

 もちろん、初撃から全力だ。

 その攻撃は全体重を乗せたもの。

 だから、それをはじかれると、俺の姿勢も崩れる。

 それを避けるには剣を離さないとならない。


 崩れた態勢に斧が飛んでくる。

 鎖でつながれた斧だ。

 飛んでる途中で方向をかえることもできる。

 俺の首をめがけて飛んでくる斧を、なんとか躱す。

 そのまま、滑るように地面を転がる。

 大げさに見えるが、受け身を取っているだけだ。

 

 次の手は突きだ。

 一点を狙うことで、反発力に勝つ。

 それも、全力の突きをお見舞いしてやる。

 跳ね返されるときのダメージがあるから、様子をみればいい?

 だが、それは俺のやり方ではない。

 ごちゃごちゃ考えるのは性にあわない。

 とにかく、全力で戦う。


 突きも簡単に決まる。

 しかし、それも何にはじかれる。

 そして、フリードマンの斧が飛んでくる。

 身体をねじって躱す。

 今回も危なかった。


「聖剣士カルマか。

 無駄だよ。俺に剣は通じない。

 お前には俺は倒せない」

 フリードマンは勝ち誇ったように言う。


「うっせえ、俺に斬れないものなんかないんだよ。

 さっきのがきかないんだったら、さっきより強い攻撃をしてやんよ」


「無駄無駄。俺に剣は通じない。

 まあいい。

 俺の部隊は全滅したが、お前の首を持っていったら、許してもらえるだろう」


「おまえには負けねえよ」

 俺は剣を構え、次の攻撃に備えて力を貯めるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ