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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
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聖剣士カルマ16

 首領の剣が振られる。

 間合いはつかめない。

 さっきから、勘だけで相手の攻撃を防いでいる。

 もう、皮鎧や腕は傷だらけだ。

 首領は笑う。

 そう、俺は間合いを間違えていたのだ。

 相手とは2メートルくらいの距離がある。

 この距離では届かないと踏んでいたのだ。

 相手の顔からこの攻撃は届くということがわかる。

 首領は勝利を確信しているのだ。


 そのとき、俺の視界が赤いものにふさがれる。

 そう、これはシキブの傘だ。

 相手の攻撃は、この傘に防がれる。


「しっかりしてください。

 あなたはこんなところで死ぬ人ではないのです。

 あなたは英雄となるべき人なのです」


 首領の風の刃は逆に彼を襲う。

 シキブが傘をたたむ。

 俺の前から傘がなくなる。

 それを合図の俺は跳ぶ。

 そして、首領を斬りつける。

 首領は倒れる。

 クエスト達成だ。


「ありがとう」

 俺はシキブに礼を言う。

 

「ありがとうじゃありません。

 わたしはあなたのサーガを創るんです。

 だから、こんなところで死んでもらうわけにはいかないのです」

 俺に説教をするシキブ。


 これがシキブとの出会いだった。

 この後、シキブは盗賊と貴族の関係を暴き、中央広場で歌にして歌った。

 その歌は国の観察官にも届き、貴族も失脚することとなったのだl。

 そのあと、シキブは俺に付きまとっている。


 彼女の技は防御。

 そう、防御に関してのエクスパートなのだ。

 それは傘による防御に限らない。

 そして、彼女の防御の方法のやっかいなところはリフレクトだ。

 彼女は攻撃をはねかえすのだ。

 それは傘があるときだけではない。

 詠唱をすれば、かなり広範囲にリフレクトバリアを張ることができるのだ。


 敵の矢や魔法がシキブのところに降り注ぐ。


「防御魔法!倍返しです」

 シキブはそう言って笑うのだった。


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