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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第一話 聖剣士カルマと6人の仲間たち
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聖剣士カルマ13

 アイザックが敵の動きを認める。

 どこの村にもある火の見やぐらから敵を見つけたのだ。

 目がいいというか察知能力が強いというか。

 諜報活動だけでなく、こういうことにも才能を発揮する。

 ただの暗殺者にしておくには惜しい人材だ。


 アイザックの情報は村全体に伝えられる。

 情報は戦いにおいてすごく大事だ。

 向こうの世界みたいに携帯電話、いや最低でもトランシーバーがあればいいのだが。

 そういうものはない。

 いちおう、伝言ゲームみたいな感じで伝えるようにしている。


 さあ、戦闘開始だ。


 まず、馬に乗った一団が駆けてくる。

 斥候といったところだろうか。

 これにも対策は立ててある。

 まず、功を急いでやつらはかけてくるだろう。

 それも村人をなめきって一番槍を狙うようなばかだ。

 

 村の近くで、バタバタと馬が転ぶ。

 落馬する馬鹿ども。

 将棋倒しとなり、後ろの馬も巻き込んでこける。

 目論見どおりだ。


 そう、村の周りにはロープを張っておいたのだ。

 彼らが戦と思ってたらこうはならなかっただろう。

 しかし、やつらは蹂躙だとしか思っていない。

 こっちはただの弱者、非戦闘員、そう思っているのだ。

 

 ただ、相手もすぐに異変に気付く。

 馬を止め状況を把握する。

 騎馬ユニットの長が、部下に指示をする。

 ロープを探し出して、斬らせる。

 もちろん進むのも、ゆっくりとなる。


 敵の動きは慎重になる。

 これも狙いだ。


 敵は堀の手前まで迫る。

 しかし、堀の前で止まる。

 そう、次の罠がないかどうか確かめているのだ。

 その距離はこちらの距離だ。


 俺は手を上げて合図をする。

 ファイアー!

 村人が立ち上がり矢を射る。

 そう、動きの止まった的に矢の雨。

 それも、革命団は軽装。

 まさか戦となると思っていない。

 ばたばたと革命団の騎馬隊は倒れていくのだった。


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