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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第二話 御子神蒼生の話
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御子神蒼生26

生活の方がおちつくまでに時間がかかりそうです。

このお話を終わらせたら、しばらく休みとなりそうです。

思ったより再開に時間がかかって、4月の中旬くらいになりそうです。


 ぼくたちの活動はカフェだけではない。

 っていうか本当の活動がある。

 それは猫の保護だ。

 最初から猫を救うことがぼくたちの目的なんだ。

 ぼくたちは飲食店をやりたかったのではない。


 市とその周りの市町村から保護猫をもらい受ける。

 すべての猫を助けることはできないけど、ここら辺では猫の殺処分はゼロとなっている。

 ぼくにできることは限られている。

 でも、猫のためにやれることはやりたいんだ。


 ぼくたちの開催する保護猫譲渡会はすごく好評だ。

 すごくたくさんの人が参加して、猫と里親さんとのマッチングが出来ている。

 それだけでなく、カフェで気に入った子を指名で里親になることもできるようにしている。

 この市の猫を飼っている家はすごく増えているらしい。

 その流れは他の市にも広がっているみたいだ。


 それから、新しいこともはじめた。

 これは初瀬さんのアイディアが元なんだけど。

 猫のレンタルだ。 

 高齢者の人とか猫を飼っても最後までお世話をすることはできない。

 だから、猫を貸すということをはじめたのだ。

 とくにおとなしい高齢猫なら飼いやすいし、すごく癒しになる。

 トイレやキャットタワー、バックを含めてレンタルをする。

 そして、レンタル料は餌をこっちで購入してもらうこと。

 その餌代に少し上乗せしている。

 そのかわり餌はぼくたちが配達する。

 その時に猫の状態や里親さんの状況を確かめるのだ。

 里親さんが猫のお世話ができないような状況なら介護士の人に連絡することになっている。

 ひとつのセーフティネットとして利用する人は増えている。


 最近犬版の団体が立ち上がったみたいだ。

 すべての動物が幸せになってほしい。

 でも、ぼくにできるのは猫のほんの一部だけだ。

 だから、そういう流れはすごくうれしいことだ。

 ぼくたちもノウハウの提供やわずかながらの資金提供で協力させてもらっている。


 でも、ぼくがやっていることは正しいのかどうかはわからない。

 野良猫がいなくなったら。

 猫はもう繁殖できないだろう。

 何が正しいかわからないけど、目の前の猫たちが幸せに生きられるようにしたい。

 ぼくの考えは、そんな幼稚で考えなしのことなんだ。

 猫って不思議な生き物だ。

 昔から人間の存在を前提としているような。

 でも、人間に従うのではなくて人間を従えてるみたいな。

 まるで、他の動物とは違っているのだ。

 だから、ぼくのやっていることは猫にとって余計なお世話なのかもしれない。

 そう、ぼくはぼくのやりたいように勝手にやっているだけなのだ。

 

 



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