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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第二話 御子神蒼生の話
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御子神蒼生25

 ぼくたちの猫カフェは開店から大繁盛となった。

 まあ、当初は知り合いが来てくれたっていうのもあったけど、もの珍しさで人が入ったみたいだ。

 でも、その繁盛は開店一週間しても止まらなかった。

 それはアルバイトの水鳥くんのおかげだった。

 お店のYouTubeやTwitterアカウントを作ってくれたのだ。

 その中で中庭にテラスがある自由な猫カフェの映像はすごくバズることとなった。

 水鳥くんは美術大学の学生で、写真とか映像を専攻しているのだった。


 そして、YouTubeでハナの動画の再生回数がとんでもないことになる。

 まるで、人のいうことがわかっているかのようにポーズをとるハナ。

 その愛らしさは多くの人の心を捉えらたのだ。

 お店のYouTubeチャンネルの登録はすぐに10万人を超えることとなった。

 

 その上でドキュメンタリーの放送だ。

 お店は連日満員となって、アルバイトを増やさなくてはならなくなった。

 基本水鳥くんの紹介ということになり、美術大学の人。

 そして、その人たちはお店のノヴェルティを考えてくれた。

 ねこのハナちゃんグッズは飛ぶように売れるようになった。


 その他にも、いろいろなスター猫も現れた。

 そのころには、保護猫は200匹を超え、社員5人、アルバイト10人という体勢になっていた。

 それでも、十分に黒字を出せるようになっていた。

 もちろん、儲けが目的ではないから利益は留保するようにする。


 それから、ぼくたちのカフェにはいろいろな人が集まるようになった。

 まず、シェフ、なんか星のつくレストランで勤めてた人もいるとのことだ。

 それも和食とフレンチの人、それからラーメンを作る人。

 結局、カフェはフードコート方式にした。

 軽食中心だけど、でもがっつり食べることもできる。

 すごく、食べるものが充実した。


 そして、獣医さん、猫の健康を見てくれる主治医も見つかった。

 あと、会計に詳しい人、顧問弁護士、イラストレーター。

 まるで、某海賊王のクルーみたいにすごい人が集まった。

 みんなに共通するのは猫が大好きなこと。


 でも、中には猫好きを装う人もいる。

 人数が増えるにしたがって、ちょっと嫌な人も来るようになった。

 ただ、うちには協力な人事部長がいる。

 それはハナだ。

 最終面接の部屋はぼくの社長室の応接となるが、そこにはハナがいるのだ。

 ハナが嫌がる人はあとで考えるとやっぱりな人が多かった。

 

 そして、企業のバックアップあった。

 有名なキャットフードのメーカーが試用品を提供してくれることとなったのだ。

 もちろん猫の反応のレポートを提出しないといけないけど、餌は助かる。

 薬のほうは、安全性を考えてから受け入れている。

 それは主治医の判断を仰いでいる。


 動物タレントの派遣もするようになった。

 ハナが教えてくれるのかすごく頭のいい猫が数匹出てきたのだ。

 カフェの近くにスタジオも作ることができて、そこでいろいろな撮影ができるようになっている。

 彼らの出演料もカフェの収益となっている。

 ただ、あまりにストレスのある仕事は断っている。

 



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